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企業向け周年動画 活用ガイド|目的別にわかる活用方法
周年動画を最大限まで活用する。
周年動画を、社内・社外・採用・広報・営業で使い切る、目的別活用法と設計のポイントを解説します。
周年動画は「作って終わり」にしない
周年動画は、完成した瞬間や式典で上映した時点がゴールではありません。制作に時間やコストをかけた映像だからこそ、その後どのように活用するかによって価値は大きく変わります。活用を想定せずに作られた周年動画は、イベント後に使い道を失いがちなため、あらかじめ活用方法を想定しておくことが大切です。
本章では、周年動画が活用されない理由を整理したうえで、映像を企業の資産として活かし続けるための考え方を解説します。

周年動画が活用されない理由
多くの周年動画は、完成や式典上映をゴールにしてしまい、その後の活用が想定されていません。目的や利用シーンが曖昧なまま制作すると、周年イベント後には「どこで使うのか分からない」「尺が合わない」「Webでは使いにくい」といった理由でお蔵入りしてしまいがちです。
その原因は、映像自体の出来が悪いわけではなく、活用設計が不足していることにあります。活用されない周年動画の多くは、制作段階で“その後”が描かれていないのです。
周年動画は「使い方」で相対的な価値が決まる
周年動画の価値は、クオリティの高さだけで決まるものではありません。誰に、どの場面で、どう使われるかによって、同じ映像でも費用対効果は大きく変わってきます。
イベント上映、Web掲載、採用活用など、用途に応じて編集や見せ方を変えることで、映像は何度も役割を果たします。
周年動画は「一度きりの記念映像」ではなく、使い方次第で長く活き続ける企業資産になるのです。
周年動画活用 代表的な5つの目的

周年動画を有効に活用するためには、まず「何のために使うのか」という目的を整理することが大切です。
社内向け、社外向け、採用、広報・ブランディング、営業・展示会など、目的によって適した構成や見せ方が大きく異なるため、複数の用途で使える可能性がある一方、目的を曖昧にしたまま制作しては、その効果も薄れてしまいます。
本章では、周年動画の代表的な5つの活用目的を整理し、それぞれの役割と特徴を解説します。
【目的1】社内向け周年動画|社員の誇りと一体感を高める
社内向けの周年動画は、社員に自社の歩みや価値を再認識してもらい、誇りや一体感を高めることが主な目的です。創業時の想いや転機となった出来事を共有することで、部門や世代を超えた共通理解が生まれます。また、経営メッセージや社員の言葉を通じて、「なぜこの会社で働くのか」を再確認できる点も大きな効果。インナーブランディングや組織の結束強化に有効な活用方法です。
【目的2】社外向け周年動画|企業の信頼性と継続性を伝える
社外向けの周年動画は、取引先や顧客、ステークホルダーに対して、企業の信頼性や継続性を伝える役割を担います。構成は実績の羅列をするのではなく、意思決定の背景や大切にしてきた価値観を示すことで、「長く選ばれてきた理由」を伝えることが肝要です。また、企業姿勢や人の存在を可視化することで、数値だけでは伝えきれない安心感や共感を生み出し、関係性の強化につなげることができます。
【目的3】採用向け周年動画|価値観に共感する人材と出会う
採用目的での周年動画は、企業理解を深め、価値観に共感する人材との出会いを促します。仕事内容だけでなく、会社がどんな判断を重ね、どんな想いで続いてきたのかを伝えることで、ミスマッチを防ぐ効果も期待できます。社員のリアルな言葉や表情を通じて、働くイメージが具体化されるのも特徴。説明会や採用サイトで活用しやすい点も強みです。
【目的4】広報・ブランディング向け周年動画|企業の世界観と「らしさ」を伝える
広報・ブランディング目的では、周年動画を企業の世界観や「らしさ」を伝えるコンテンツとして活用します。広告的な訴求ではなく、ストーリーを通じて価値観や姿勢を示すことで、ブランドへの理解と共感を深めていきます。WebサイトやSNSでの発信にも相性が良く、継続的な認知向上やイメージ形成に寄与。長期的なブランド資産として活用できるのが特徴です。
【目的5】営業・展示会向け周年動画|短時間で信頼を獲得する
営業や展示会での周年動画は、短時間で企業の背景や信頼性を伝えるツールとして効果的です。商談前後やブースでの上映により、初対面でも企業理解を一気に深めることができます。数字や資料だけでは伝わらない「会社の姿勢」や「人となり」を補完できる点が強み。会話のきっかけづくりや記憶定着にも役立つ活用方法です。
周年動画の効果を最大化する活用方法

周年動画を効果的に活用するためには、「どこで使うか」ではなく「何のために使うか」を明確にすることが重要です。社内向け、社外向け、採用、広報・SNS、営業・展示会と、目的によって最適な構成や尺、伝えるべき内容は大きく異なりますが、ひとつの映像でも、活用目的に応じて設計や編集を変えることで、その価値は何倍にも広がります。
本章では、周年動画の代表的な活用目的ごとに、効果を最大化する使い方を整理します。
1.社内向け活用(インナーブランディング)
社内向けの周年動画は、社員一人ひとりが会社の歩みや価値を「自分ごと」として捉え直すための重要なコミュニケーションツールです。周年記念式典や全社会議、キックオフなどで上映することで、部門や世代を超えた共通理解を生み出すことができます。
経営者だけでなく現場社員のインタビューや日常の仕事風景を織り交ぜることで、物語にリアリティが生まれ、共感を深めることができる点がポイント。感情に訴えるストーリー設計が、インナーブランディングの効果を高めます。
《主な活用シーン》
・周年記念式典・全社会議での上映
・朝礼・キックオフ・社内イベントでの共有
《活用のポイント》
・会社の歴史を「自分の仕事・役割」と結びつけて描く
・社員インタビューや現場映像でリアリティを出す
・経営メッセージと現場の声をバランスよく配置する
《おすすめ動画設計》
・動画尺:4〜7分・トーン:感情・ストーリー重視
2.社外向け活用(企業ブランディング)
社外向けの周年動画は、企業の信頼性や姿勢を伝えるブランディングツールとして機能します。コーポレートサイトや取引先向けイベントでは、事業説明よりも「どんな考え方で続いてきた企業なのか」を示すことが重要です。単に歴史を並べるのではなく、意思決定の背景や大切にしてきた価値観を伝えることで、共感と安心感を生み出すことができます。過度な演出を避け、メッセージ性と品位を重視した設計が効果的です。
《主な活用シーン》
・コーポレートサイト(トップ/企業理念・沿革ページ)
・取引先向けイベント・説明会での上映
・企業紹介資料と併用したオンライン共有
・ステークホルダー向けの特設ページ掲載
《活用のポイント》
・事業内容よりも「どんな考え方で続いてきた企業か」を伝える
・創業背景や転機を通じて、意思決定の軸や価値観を示す
・歴史の網羅ではなく、象徴的なエピソードに絞る
・自社評価にならないよう、語り口は抑制的にする
・初見の視聴者でも理解できる前提説明を入れる
・長く公開できる内容・表現を意識する
《おすすめ動画設計》
動画尺:3〜5分
・トーン:信頼感・メッセージ性重視
3.採用向け活用(採用ブランディング)
採用向けの周年動画は、企業理解を深め、価値観に共感する人材と出会うためのコンテンツです。仕事内容や制度よりも、どんな人が、どんな想いで働いているのかを伝えることが重要。求職者視点でストーリーを構成することで、入社後のイメージが具体化され、ミスマッチの防止にもつながります。社員のリアルな言葉や表情を活かし、共感を軸にした設計が効果的です。
《主な活用シーン》
・採用サイト(トップ/社員紹介・企業理解コンテンツ)
・会社説明会での上映
・インターンシップ・オープンカンパニーでの活用
・オンライン説明会・動画配布資料
《活用のポイント》
・仕事内容よりも「どんな人が、どんな想いで働いているか」を伝える
・社員のリアルな言葉や表情を重視する
・制度説明や実績紹介に寄りすぎない
・求職者が自分を重ねられるストーリー構成にする
・入社後の働くイメージが具体的に想像できる内容にする
・ミスマッチを防ぐため、良い面だけを強調しすぎない
《おすすめ動画設計》
・動画尺:2〜4分
・トーン:リアル・共感重視
4.広報・PR・SNS活用(認知拡大)
広報やSNSでの周年動画活用では、フル尺をそのまま公開するのではなく、短尺編集による展開が必要となります。視聴環境や集中時間を考慮し、要点が瞬時に伝わる構成に再構成することが重要です。フル尺の中から印象的なカットやメッセージを切り出し再編集することで、拡散性と視聴完了率を向上。周年という話題性を活かし、プレスリリースや他コンテンツと連動させることで、露出効果を最大化できます。
《主な活用シーン》
・YouTubeでの公式チャンネル配信
・SNS(X/Instagram/Facebook/LinkedInなど)への投稿
・周年に合わせた特設ページ・キャンペーン連動
・プレスリリース内での動画掲載・リンク活用
《活用のポイント》
・フル尺をそのまま公開せず、短尺前提で再構成する
・冒頭数秒で伝えたい要点が分かる構成にする
・印象的なカットやメッセージを切り出して使う
・音声なし視聴を前提に字幕・テロップを設計する
・媒体ごとの視聴特性(縦横比・尺)を意識する
・周年という「今しかない話題性」を活かす
《おすすめ動画設計》
・動画尺:15秒/30秒/60秒
・トーン:印象重視・わかりやすさ重視
5.営業・展示会での活用(営業促進)
営業や展示会での周年動画は、短時間で企業理解を促す補助ツールとして効果を発揮します。展示会ブースや商談前視聴では、音が出せない環境も多いため、映像とテロップだけで内容が伝わる構成が重要です。一目で「どんな会社か」「何を大切にしているか」が分かる設計にすることで、会話のきっかけや記憶定着につながります。視覚的に端的な演出が重要なポイントとなります。
《主な活用シーン》
・展示会ブースでの常時上映
・営業資料と併用した商談前・商談中の視聴
・オンライン商談前の事前共有コンテンツ
・初回接点時の企業紹介ツール
《活用のポイント》
・音が出ない環境を前提に、映像とテロップだけで理解できる構成にする
・冒頭数秒で「どんな会社か」が直感的に伝わるよう設計する
・情報を詰め込みすぎず、要点に絞る
・視覚的な印象(カット・動き・文字)を重視する
・会話のきっかけになるフックを用意する
・商談資料では伝えきれない企業姿勢や背景を補完する
《おすすめ動画設計》
・動画尺:1〜2分
・トーン:端的・視覚重視
活用効果を高める周年動画の使い分け方

周年動画は、周年イベント後にどう使い分けるかにより、その効果が大きく変わります。フルバージョンと短尺版の役割を整理し、さらに式典・Web・SNS・営業・展示会など媒体ごとに最適化すれば、伝わり方と活用範囲は格段に広がります。
本章では、周年動画を一過性の記念映像に終わらせず、継続的に価値を生み出すための考え方と使い分けのポイントを解説します。
フルバージョンと短尺の役割分担|周年動画を“役割”で使い分ける
周年動画は、フルバージョンと短尺版を明確に役割分担させることで、効果の最大化を図ることができます。
フルバージョンは、周年記念式典や全社会議など落ち着いて視聴できる場で活用し、企業の歩みや想いを丁寧に伝える役割を担います。そのため、ストーリーをしっかりと描くことで、共感や理解を深めることが大切です。
一方、短尺版はWebサイトやSNS、営業シーンなど、限られた時間で視聴される場面で力を発揮します。すべてを伝えるのではなく、興味を喚起し、関心を高め、さらに深く知りたくなる、行動の入口としての役割が重要です。
最初から複数の尺を想定して設計することで、完成後に無理な編集をする必要がなく、無駄のない活用が可能になります。
媒体別に最適化すべき理由|周年動画の媒体別最適化
周年動画は、同じ内容でも媒体が変われば伝わり方が大きく異なります。式典、Webサイト、SNS、展示会など、それぞれ視聴環境や集中時間、音の有無が異なるため、一本をそのまま使い回すと効果は下がりがちです。
そのため、媒体ごとに尺、構成、字幕の有無を最適化することで、視聴者にとって理解しやすく、記憶に残る映像に仕上げることができます。最適化は手間ではなく、成果を高めるための前提です。
「1本を分けて使う」発想|周年動画を分解・再活用する考え方
周年動画は「完成した1本」を守るものではなく、「分けて使う素材」として捉えることが重要です。印象的なエピソードや言葉、映像は、それぞれ独立したコンテンツとして再利用が可能。短尺動画やSNS投稿、営業資料への組み込みなど、必要なシーンを切り出すことで活用の幅は広がります。
最初から分解・再構成を前提に設計することで、周年動画は一過性の記念映像から、継続的に使える企業資産へと変わります。
周年動画を“企業資産”として長く活用するための設計術

周年動画は、節目を祝うだけで終わらせるのはもったいないコンテンツです。
本記事では、周年を過ぎても採用・ブランディング・社内共有など多用途に活用できる動画の考え方を解説します。
数字や年号に縛られず、企業の価値観や判断軸を軸に据えることで、時間が経っても色あせない映像に。構成や表現の工夫次第で、周年動画は長く使える“企業の資産”になります。
数字よりも“らしさ”を語る。時間に左右されない周年動画の軸
周年動画を多用途に長く活用するためには、「◯周年」という事実そのものではなく、企業の価値観や考え方を中心に据えることが重要です。
創業年数や節目の数字は時間とともに意味を薄めますが、判断の軸や大切にしてきた姿勢は変わりません。出来事の羅列よりも、なぜその選択をしてきたのかを描くことで、周年を過ぎても企業理解に使える映像になります。普遍性のあるメッセージが、動画の活用範囲と期間を延ばします。
「今年」「◯年」を入れすぎない。長く使うための言葉選びの工夫
年号や「今年」「今」などの表現は、時間が経つほど違和感が生まれやすい要素です。周年動画では、具体的な西暦や回数を多用しすぎず、「創業当時」「近年」「次の世代へ」といった相対的な表現を活用するのが有効です。
また、字幕やナレーションに年号を入れる場合は、差し替えやカットがしやすい設計を意識すると安心。将来的な再利用を見据えた表現選びが重要です。
一度きりにしない構成設計。周年要素を“外せる”動画のつくり方
周年動画を一過性で終わらせないためには、汎用パートと周年専用パートを意識的に切り分ける構成が効果的です。企業理念や人、仕事風景などは汎用パートとして残し、周年ロゴや式典用メッセージは限定的に配置します。
また、構成上も編集で分離しやすくしておくことで、後から周年要素だけを外した再編集が可能に。使い続けられる設計が、動画の資産価値を高めます。
周年動画を“使い倒す”ための制作思考

周年動画を本当に活かせるかどうかは、撮影や編集よりも「制作前の考え方」に左右されます。本記事では、活用シーンの整理、二次利用を見据えた構成・撮影、制作会社との情報共有まで、最初に押さえるべき視点を整理。完成後の活用を前提にした周年動画づくりのポイントを解説します。
最初の設計次第で、周年動画は一度きりの記念映像から、長く使えるコミュニケーションツールへと変わります。
「作ったあと」を想像する。周年動画の活用シーン設計
周年動画を最大限に活かすためには、制作前に活用シーンを具体的に洗い出しておくことが大切です。
式典上映、社内共有、Web掲載、採用、営業など、想定される使用場面によって必要な尺や構成、演出は大きく変わりますが、後から用途を考えると、再編集や撮り直しが発生しがちです。最初に「どこで、誰に、どう使うか」を整理しておくことで、無駄のない設計が可能になります。
切り出せるから使い続けられる。二次利用を見据えた構成と撮影
活用を前提にするなら、編集で切り出しやすい構成と撮影が重要です。話題ごとに完結するエピソード構成や、カットを長めに撮影しておくことで、短尺編集や別用途への転用がしやすくなります。
インタビューも一文完結を意識することで再利用性が向上。撮影段階で余白をつくることが、納品後の活用幅を大きく広げます。
完成形だけ伝えない。制作会社と共有すべき“活用前提”の視点
制作会社には、完成形だけでなく「その後どう使うか」を必ず共有すべきです。想定する活用シーン、必要な尺のバリエーション、WebやSNSでの利用有無などを伝えることで、構成や撮影方法が最適化されます。
活用前提の情報が共有されていないと、使いにくい映像になりがち。制作会社を“作り手”ではなく“活用設計のパートナー”として巻き込むことが成功のポイントです。
周年動画の活用失敗例と改善策|映像を企業資産に変える考え方

周年動画は多くの時間とコストをかけて制作される一方で、「式典で一度流しただけ」「長すぎて使いどころがない」といった理由から、十分に活用されないまま終わってしまうケースも少なくありません。こうした失敗の多くは、動画そのものではなく、活用を見据えた設計が不足していることに原因があります。
本章では、周年動画でよくある活用失敗例を整理し、イベント後も価値を生み続けるための具体的な改善策を解説します。
【失敗1】イベント上映のみで終わる
周年動画で最も多い失敗が、式典や記念イベントで一度上映しただけで使われなくなるケースです。原因の多くは、上映用途しか想定せずに制作していること。
改善策としては、Webや社内共有、採用など二次利用を前提に、最初から複数尺を設計することが有効です。フル尺とは別に短尺版を用意しておけば、イベント後も活用の場が広がり、映像を企業資産として活かし続けることができます。
【失敗2】尺が長すぎて使えない
「せっかく作るなら多く盛り込みたい」という思いから、尺が長くなりすぎるのもよくある失敗です。長尺動画は視聴ハードルが高く、Webや営業用途では敬遠されがち。
改善策は、伝えたい要点を明確にし、役割ごとに動画を分けることです。フル尺は式典用、短尺はWebや営業用と役割を整理することで、内容を削らずに使いやすさを高められます。
【失敗3】社外向けに使いづらい内容
社内向けを意識しすぎた周年動画は、内輪ネタや前提知識が多く、社外では使いづらくなる傾向があります。結果として社外活用を断念してしまうケースも少なくありません。
改善策としては、初見の視聴者でも理解できる構成を意識し、用語や背景を補足すること。社内向けと社外向けを分けた編集を行うことで、同じ素材でも用途に応じた活用が可能になります。
周年動画を“資産”に変える 活用設計チェックリスト

周年動画を「作って終わり」にしないためには、完成後の活用まで見据えた設計が重要です。どの部署が、誰に、どの場面で使うのかが曖昧なままでは、映像の価値は十分に発揮されません。
本チェックリストは、制作前・制作中・納品後の各段階で確認すべきポイントを整理したものです。活用を前提に考えることで、周年動画を一過性の記念映像ではなく、継続的に使える企業資産へと育てることができます。
1.どの部署で使うか決まっているか
□主な活用部署(広報/人事/営業/経営企画など)が明確になっている
□部署ごとに「何の目的で使うか」が整理されている
□複数部署で使う場合、優先順位が決まっている
□部署間で動画の使い方に認識ズレがない
□管理・運用の担当部署が決まっている
□動画の二次利用可否について社内合意が取れている
2.社内・社外で使い分けているか
□社内向け・社外向けの主目的が整理されている
□社内向けに寄りすぎた内輪表現になっていない
□社外向けでも理解できる前提説明が入っている
□社外利用を想定したコンプライアンスチェックがされている
□必要に応じて社内版・社外版を編集で分けられる構成になっている
□社外公開を前提としたトーン・表現になっている
3.短尺展開を想定しているか
□フル尺とは別に短尺版の利用シーンが決まっている
□冒頭数秒だけでも要点が伝わる構成になっている
□印象的なカットやコメントが切り出しやすい
□縦横比や字幕を含めたSNS利用を想定している
□音声なしでも意味が通じる設計になっている
□15秒/30秒/60秒など複数尺展開が想定されている
4.周年後も使えるか
□「◯周年」だけに依存した内容になっていない
□年号や時限表現(今年・今・今年度)が多用されていない
□周年要素を外しても成立する汎用パートがある
□編集で周年専用パートを切り離せる構成になっている
□コーポレート動画として再利用できる内容が含まれている
□数年後に見ても違和感が出にくいトーン・演出になっている
まとめ:周年動画は「活用設計」で価値が決まる
周年動画の価値は、完成度そのものよりも「どう使い続けるか」で決まります。まずは社内・社外・採用・広報・営業など、活用目的を明確にし、目的に合った尺やトーンに最適化することが重要です。
フル尺を軸にしつつ短尺へ展開し、媒体ごとに切り出して使い分ければ、1本の動画を多用途で使い切れます。周年を過ぎても使える設計を意識し、映像を一過性の記念から継続的に効く企業資産へと育てていきましょう。
ブランディングチーム
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
東京のブランディング会社 パドルデザインカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。

