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周年誌を外注する前に知っておきたい5つの基本
“失敗しない周年誌づくり”のすべてがここに。
成功する周年誌制作の基本、費用、進行、外注選びまで。初めてでも迷わず進められる実践ガイドです。
周年誌は「外注前の準備」で8割決まる
周年誌のクオリティは、実は「外注するタイミング」ではなく、その前段階の“事前準備”でほぼ決まります。目的や読者設計、素材整理、社内体制づくりが整っていないと、どれほど優れた制作会社に依頼しても、手戻りや遅延が生じ、コストが膨らむ原因になります。本章では、周年誌制作を成功に導くために、外注前に必ず押さえておきたい3つの重要ポイントを詳しく解説します。

【Point1】目的とターゲットを明確にすることが、すべての工程を導く“軸”になる
周年誌制作の出発点となるのが、「目的」と「ターゲット」の明確化です。ここが曖昧なまま進めてしまうと、構成がぶれたり、不要なページが増えて予算が膨らんだり、取材のやり直しが発生するなど、多くのムダが生まれます。外注先が企画力を発揮するためにも、企業として“何を伝え、誰に届けたいのか”という根本の方向性を共有しておくことが、理想の周年誌をつくる最初のステップです。
【Point 2】早期の素材整理が、制作スピードと品質を大きく底上げする
外注すると「すべて丸投げできる」と思われがちですが、実際には企業側の素材提供が制作の土台になります。過去の写真、年表、沿革資料、登場人物リストなどを早期に揃えておくと、編集・デザイン・撮影がスムーズに進み、スケジュールの遅延を未然に防げます。反対に、素材不足は撮影追加や構成変更を招き、最も大きなコスト増と手戻りの原因となります。良い制作会社ほど、準備段階の重要性を強調する理由がここにあります。
【Point 3】社内体制の整備が、プロジェクトを“止めない”ための最大のポイント
周年誌制作が滞る原因の多くは、外注先ではなく「社内確認フロー」の停滞です。担当者だけで判断できない、部署ごとの確認に時間がかかる、役員チェックのタイミングが遅い——こうした要因が積み重なることで、納期は必ず遅延します。外注前に「決裁ルート」「確認者の人数」「フィードバックの方法」を整理し、社内の合意形成ルールを決めておくことで、制作会社の進行管理が最大限に活かされ、スムーズかつ高品質な周年誌制作が実現します。
なぜ周年誌制作は外注すべきなのか?

周年誌制作は、一見すると社内で完結できそうに思えますが、実際には企画力・編集力・デザイン・撮影・印刷など多岐にわたる専門性が求められます。そのため、外注することで品質が安定し、社内の工数を大幅に削減できます。
一方で、内製では文章や写真のクオリティがばらつき、進行管理が滞るなどの課題が発生しがちです。ここでは、外注のメリットと内製との違いを整理し、外注すべき理由を明確に解説します。
《外注のメリット》
◉企画のプロがストーリー化してくれる
・企業の歴史・実績を「読みたくなる流れ」に再構成してくれる
・トップメッセージと現場の声をバランスよく配置してくれる
・採用・広報・営業など、目的別に最適なコンテンツ案を出してくれる
◉編集・デザイン・撮影の品質を担保できる
・プロのライター・編集者が文章の読みやすさと説得力を高める
・デザイナーがブランドに合ったトーン&マナーで誌面を設計
・専門カメラマンによる撮影で、写真の明るさ・表情・構図が安定
・校正専門スタッフによる誤字脱字・表記ゆれのチェック
◉社内の工数負担を大きく削減できる
・社員は「原稿確認」と「取材調整」に集中できる
・進行管理・スケジュール調整を制作会社側が主体的に行う
・細かなデザイン修正や入稿作業など、手間のかかる部分を任せられる
◉客観的な視点で魅力を発掘してくれる
・社内では“当たり前”すぎて気づかない強みを言語化してくれる
・他社事例と比較しながら、「この会社ならでは」のポイントを整理
・読者目線で「何を前面に出すべきか」を提案してくれる
◉トラブル回避・リスク管理のノウハウがある
・納期遅延が起きやすいポイント(役員確認・撮影)の事前対策ができる
・個人情報・社外秘情報の扱いに慣れている
・著作権(写真・イラスト・フォント等)に配慮した制作が可能
◉将来の展開(Web展開・多言語化)も見据えた提案ができる
・冊子だけでなくPDF版・Webコンテンツ化を前提に設計可能
・写真や原稿を二次利用しやすい形で整理して納品してくれる
《内製で発生しがちな課題》
◉記事品質がばらつく
・執筆者ごとに文体・構成・クオリティが統一されない
・読みやすさより“書いた人のこだわり”が優先されてしまう
・校正・チェックに時間がかかるわりに仕上がりが安定しない
◉編集経験が少なく原稿統一ができない
・見出しの付け方や文量バランスが揃わない
・表記ゆれ(数字・年号・専門用語)が乱立する
・結果として「なんとなく読みづらい冊子」になってしまう
◉写真のクオリティが不足しがち
・スマホ撮影が中心で、解像度・構図・光量が足りない
・誌面レイアウトに合う横位置・縦位置のバリエーションがない
・集合写真・ポートレートの立ち位置や表情がバラバラ
◉進行管理に時間を取られる
・本来の業務をしながら、取材調整・原稿督促・デザイン確認を行う必要
・関係部署や役員への確認フローが属人的になりやすい
・スケジュール遅延が起こっても、誰も専任でリカバリーできない
◉制作ノウハウが社内に蓄積しにくい
・数年に一度のプロジェクトのため、担当者が変わると経験が引き継がれない
・「前回どうしていたか」が分からず、毎回手探りで進行してしまう
◉印刷や仕様に関する知識が不足しがち
・紙質・加工・部数の選び方が分からず、必要以上のコストをかけてしまう
・色校正や入稿データの注意点が分からず、不具合が起きるリスク
周年誌制作の具体的な流れ

周年誌制作は大きく「企画→取材・編集→デザイン→校正→印刷」の5つの工程で進行します。各フェーズにはそれぞれ異なる役割と注意点があり、流れを正しく理解しておくことで、スケジュール遅延や手戻りを防ぎ、より高品質な周年誌に仕上げることができます。ここでは、実際の制作現場で一般的に行われる具体的なプロセスを、順を追ってわかりやすく解説します。
1.企画フェーズ
周年誌制作の最初の工程が企画フェーズです。ここでは、冊子の目的や読者ターゲットを明確にし、全体の構成案やページ割を決めていきます。同時に、必要となる資料・写真・人物リストなどを洗い出し、取材候補を整理する重要なステップです。この段階で方向性が固まっているほど、その後の編集・デザインがスムーズに進み、全体のクオリティを左右します。
2.取材・編集フェーズ
企画内容に沿って、社長や社員へのインタビュー、社史情報の整理などを行うのがこのフェーズです。取材した内容をもとに原稿を作成し、何度か推敲を重ねて読みやすく整えていきます。事実関係の確認や、掲載表現の統一もこの段階で行われます。文章の質を高めるとともに、周年誌全体のストーリー性をつくる大切な工程です。
3.デザインフェーズ
編集で整えた原稿や写真をもとに、誌面のビジュアルを形にしていきます。企業のブランドイメージに合わせたトーン&マナー(色・フォント・レイアウト)を設定し、全ページのデザイン制作を行います。また、写真の選定やレタッチを通して、見せたい印象を最適化します。ここで仕上がるデザインが、読者に与える第一印象を大きく左右します。
4.校正フェーズ
デザインが完成したら、誤字脱字や表記ゆれをチェックする校正作業に入ります。通常は「初校→2校→3校」と段階を踏みながら、内容や表現の最終確認を進めます。この過程では、社内の確認フローも重要で、関係者からのフィードバックを反映しながら精度を高めていきます。周年誌の完成度を決定づける仕上げの工程です。
5.印刷フェーズ
校了後、印刷会社へ入稿し、必要に応じて色校正を行います。色味や仕上がりを確認したうえで最終調整を行い、本印刷へ進みます。印刷後は製本され、冊子として完成。PDFやデジタル版の納品にも対応できます。印刷仕様により仕上がりの品質が大きく変わります。
失敗しない外注先のチェックポイント

外注先の選定は、周年誌制作の成否を大きく左右する重要なプロセスです。制作会社ごとに得意分野や対応範囲が異なるため、企画力や実績だけでなく、編集・デザイン・撮影・進行管理といった総合力を見極めることが重要です。
また、見積りの透明性や担当者の経験値など、事前に確認すべきポイントも多数存在します。この章では、失敗しない外注先選びのために押さえておきたい判断基準をわかりやすく解説します。
《見るべきポイント》
・企画力(構成をゼロから提案できるか)
・制作実績(社史・周年誌の経験が豊富か)
・デザイン力(会社の雰囲気に合うか)
・編集力(文章のクオリティや校正体制)
・撮影力(カメラマン/実績有無)
・進行管理の精度(スケジュール管理に強い会社か)
制作会社を選ぶ際は、単にデザインが得意な会社を探すだけでは十分ではありません。周年誌は「企画・編集・デザイン・撮影・進行管理」が一体となって完成するため、これらすべてをバランス良く担えるパートナーかどうかを見極めることが重要です。特に、構成提案の質や過去実績、担当者の対応力は仕上がりの満足度を大きく左右します。複数社を比較し、自社の目的や社風に合った“総合力のある制作会社”を選ぶことが成功への近道です。
《選ぶ前に確認すべきこと》
・見積りの内訳が明瞭か
・修正回数の上限
・ワンストップ対応の可否
・担当者の経験値
制作会社を選定する際は、見積りの内訳が明確かどうかを必ず確認しましょう。後から追加費用が発生しないためにも、修正回数やオプションの範囲を事前に把握しておくことが重要です。また、企画から撮影・印刷までワンストップで対応できるか、担当者がどれだけ周年誌や社史制作に精通しているかも大きな判断材料になります。最初の段階でこれらをチェックしておくことで、安心して制作を任せられるパートナーを選ぶことができます。
費用の目安と制作費内訳を理解する

周年誌の制作費は、ページ数や印刷代だけで決まるわけではなく、企画・編集・デザイン・撮影など多くの工程が積み重なって成り立っています。さらに、取材人数や撮影日数、紙質や加工といった条件によっても費用は大きく変動します。
だからこそ、費用の仕組みと増減の要因を理解しておくことが、無理のない予算配分と納得度の高い制作につながります。この章では、内訳と変動要因をわかりやすく解説します。
周年誌の費用内訳
周年誌の制作費は、一見まとめて「制作費」と捉えられがちですが、実際には企画・編集・デザイン・撮影・印刷といった複数の工程に分かれ、それぞれに専用の作業とコストが発生します。
費用構造を理解しておくことで、見積りの比較がしやすくなるだけでなく、予算オーバーの予防にもつながります。ここでは、周年誌制作に必要な主な費用項目についてわかりやすく解説します。
【企画費】
周年誌制作における全体の方向性を定め、目的整理や構成案の立案を行うための費用です。読者を誰に設定するか、どんなストーリーで周年の意義を伝えるかなど、冊子全体の“設計図”をつくる重要な工程が含まれます。この段階の精度が後工程の効率や仕上がりの質を左右するため、周年誌制作において最も基盤となるコストです。
【編集費】
取材の実施、原稿作成、推敲・校正など、文章制作に関わる全ての作業に必要な費用です。素材を的確に整理し、読者に伝わる構成で記事化することで、内容に深みと説得力を持たせます。読みやすさや情報の正確性を高める役割を担うため、誌面の品質を決める大切な工程です。
【デザイン費】
誌面レイアウト、タイポグラフィ、図版やビジュアルの制作など、見た目のデザイン全般にかかる費用です。ブランドイメージや周年テーマに合わせ、読みやすさとビジュアル訴求のバランスをとりながら誌面を構築します。読者の印象を左右し、冊子全体の完成度を高めるための不可欠な工程です。
【撮影費】
経営者インタビューや社員紹介、オフィス風景、イベント記録などをプロカメラマンが撮影するための費用です。誌面に使用する写真の品質は、読み手の印象や説得力に大きく影響します。構図・光・表情などを的確に捉えることで、周年誌全体の雰囲気やメッセージ性を高める重要な役割を担います。
【印刷費】
冊子として仕上げるために必要な最終工程の費用で、ページ数・部数・紙質・製本方法・特殊加工などによって金額が変動します。質感や色再現性、耐久性などは読後の印象にも大きく影響するため、目的に合った仕様選定が重要です。仕上がりのクオリティを左右する、周年誌制作の最終且つ重要なコストです。
費用が変動する主な原因
周年誌の制作費は一律ではなく、企画や編集の工数だけでなく、取材人数や撮影日数、ページ数、印刷仕様など、さまざまな要素によって大きく変動します。
事前に“どの要素が費用に影響するのか”を理解しておくことで、見積りの比較もしやすくなり、予算調整や仕様選択の判断もスムーズになります。ここでは、費用に影響を与える主なポイントをわかりやすく整理して紹介します。
【取材人数・日数】
取材対象の人数が多くなるほど、インタビューに必要な時間が増え、得られる情報量も大きくなるため、原稿作成や編集の工数が拡大します。また、複数日にわたる取材が必要になる場合は、その分ディレクターやライターの拘束時間も増えるため、費用が上昇します。取材範囲の明確化が、コスト管理のポイントとなります。
【撮影日数】
撮影が必要なカット数やロケーションが増えると、カメラマンの拘束日数が長くなり、それに応じて撮影費が上がります。社内・屋外・イベントなど複数の撮影場所がある場合は、移動時間も含めて日程が必要になります。また、スタジオ撮影が入る場合はスタジオ使用料も加算され、全体のコストに影響します。
【ページ数】
ページ数が増えるほど、原稿量・レイアウト作業・チェック工程が増加するため、編集費・デザイン費が大きく変動します。また、印刷物はページ数に比例して紙の使用量が増えるため、印刷費への影響が最も大きい要素です。構成段階で適切なページ配分を行うことで、品質とコストのバランスを取りやすくなります。
【部数】
印刷部数はコストに直結する要素で、多く刷るほど総額は上がります。一方で印刷はロット生産のため、少部数でも単価が高くなる傾向があります。配布対象や保存目的を踏まえ、必要以上に増やしすぎない部数設定が重要です。無駄を抑えつつ最適なコストで制作するためには、早い段階で配布計画を整理することが役立ちます。
【使用する紙の種類】
紙の厚さ、質感、光沢の有無、さらには高級紙の有無によって印刷単価は大きく変わります。年史の目的に合わせて、上質さを重視するのか、軽量化・コスト抑制を重視するのかを選択することが重要です。紙質は読後の印象や耐久性にも影響するため、デザインテイストや使用シーンに合わせた適切な選択が求められます。
【加工(表紙PP加工、箔押し、型押し)】
表紙へのPP加工、箔押し、型押しなどの特殊加工は、視覚的・触感的な高級感を生み出しますが、追加の設備工程や手作業が増えるため費用が上がります。ブランドイメージをより強く伝えたい場合や記念性を高めたい周年誌で選ばれることが多いですが、加工内容によってコスト差が大きくなるため、目的に応じた取捨選択がポイントです。
周年誌制作のコストを抑える5つの方法

周年誌制作は、仕様や進め方によってコストが大きく変動します。しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、クオリティを落とさず費用を抑えることが可能です。本章では、既存写真の活用やページ数の最適化、オンライン取材、表紙加工のコントロール、デジタル版の併用など、実践的で効果の高い5つのコストダウン方法をわかりやすく解説します。
既存写真の活用
撮影をすべて新規で行うと、カメラマンの日数や準備工数が増え、費用が大きく膨らみます。過去のイベント写真や社内資料、プレスリリースで使用した画像など、品質の良い既存写真を積極的に活用することで、撮影日数を減らしコストを抑えることが可能です。特にトップや役員の写真が揃っている場合は撮影日数の削減につながる可能性が高く、コストダウンにつなげることができます。
ページ数の最適化
周年誌の費用を最も左右するのがページ数です。ページが増えれば、編集・デザイン・印刷のすべてが比例して高くなります。情報を整理し、内容を濃縮することで、必要以上のページ増加を避けられます。また、構成段階でページ配分を先に決めておくことで、後からの膨張を防ぎ、予算管理も容易になります。無駄を減らすだけでなく、読みやすさの向上にもつながります。
オンライン取材の併用
対面取材は移動時間や移動工数がかかり、制作側・企業側の双方に負担が生じます。オンライン取材を併用することで、インタビューの効率が上がり、複数名の取材も短時間で対応できます。また、撮影が不要な役員インタビューなどはオンラインの方がスムーズに進む場合もあります。結果として取材日数が圧縮され、編集コストの削減にもつながります。
表紙加工の簡略化
周年誌の印象を左右する表紙には、PP加工・箔押し・型押しなどさまざまな特殊加工がありますが、これらは費用が嵩む要因にもなります。必要以上の加工を避け、マットPPなど簡易な加工に留めることで、十分高級感を保ちながらコストダウンが可能です。特に大量部数を印刷する場合は、加工の有無で総額に大きな差が生じます。
デジタル版(PDF)との併用
すべてを冊子で配布しようとすると印刷部数や配送料が膨らみ、コストが嵩みます。一方、PDFやデジタルブック形式を併用することで、印刷部数を必要最小限に抑え、費用を削減できます。また、オンラインでの共有が容易になり、社外向け・採用向け資料として二次利用する際にも便利です。環境負荷の軽減にもつながる、今の時代に合ったコストダウン方法です。
周年誌制作でよくある20の質問(FAQ)

周年誌制作では、進行スケジュールや原稿の作り方、撮影の要不要、社内調整など、多くの疑問が生じます。本章では、企業から特に相談の多い20の質問をまとめ、制作前に知っておくと安心なポイントをわかりやすく解説します。初めての担当者でも迷わず進められる、実務的なFAQ集です。
Q1:どのタイミングで着手すれば間に合いますか?
周年誌制作は、企画から印刷までページ数により通常3〜6ヶ月が必要です。特に式典や周年イベントに合わせて発行する場合は、逆算して余裕を持って進めることが大切です。資料整理や社内調整にも時間がかかるため、「早めの準備」が成功の大きなポイントとなります。
Q2:短納期でも制作できますか?
短納期は、ページ数や素材の揃い具合で大きく変わります。素材準備が整っている場合には圧縮が可能ですが、取材や撮影が多い場合は慎重なスケジュール調整が必要です。できる限りご希望に沿えるよう調整しますが、短納期制作には早期相談が最も効果的です。
Q3:原稿はすべて任せられますか?
インタビュー形式であれば、原稿作成・構成・校正まで全て対応可能です。ただし、過去資料や年表などの歴史情報は企業側での提供が必要となります。素材が揃っているほど、より正確で深い内容の原稿制作が可能です。
Q4:文章が苦手な社員でもインタビューを受けられますか?
問題ありません。プロのライターが会話の中から内容を引き出し、読みやすく整えます。うまく話せなくても、雑談の中から本質的なコメントを拾い上げるため、気負いせずインタビューを受けていただけます。
Q5:社内の専門知識が必要な記事も対応できますか?
専門性の高い内容も、取材・資料提供をもとにプロがわかりやすく文章化します。必要に応じて企業側の担当者や専門家に確認を取りながら進めるため、誤解のない正確な情報に仕上がります。
Q6:掲載したくない情報がある場合はどうなりますか?
企業側の確認を経ていない情報やNG表現は掲載しません。初回打ち合わせで「掲載NGリスト」「公開範囲」を共有いただくことで、安心して制作を進められます。情報管理がシビアな企業でも対応可能です。
Q7:写真が少ない場合はどうすればいいですか?
写真が不足している場合は、新規撮影のほか、既存写真のレタッチやトリミングで補完可能です。用途によってはフリー素材を使う方法もあります。写真不足が懸念される場合は、早い段階でご相談いただくのがベストです。
Q8:写真の解像度はどれくらい必要ですか?
印刷用には、使用サイズで300dpi以上の解像度が望ましいとされています。スマホ写真でも最新機種であれば多くが十分な解像度を持っています。ただしブレやピンズレ、逆光などの写真では周年誌の品質が落ちるため、状況に応じて撮影を検討します。
Q9:撮影は必ず必要ですか?
必須ではありませんが、代表者・社員インタビュー・オフィス風景などは新規撮影があると誌面品質が格段に高まります。既存写真で対応することもできますが、印象を左右する重要な要素のため、可能な範囲で撮影を推奨しています。
Q10:平日以外の撮影や取材は可能ですか?
土日祝日でも対応可能です。ただし、カメラマン・ライターの手配に追加費用が発生する場合があります。社内スケジュールに合わせて柔軟に調整できますので、お早めにご相談ください。
Q11:海外拠点の取材は対応できますか?
オンライン取材で対応することが多く、時差も考慮しながら調整します。現地写真はスタッフ撮影や既存素材の提供で補完可能です。必要に応じて海外出張での対応も検討できますが、事前の相談を推奨します。
Q12:社内調整が苦手でも進行できますか?
担当ディレクターが進行管理を担当するため、企業側は最低限の確認や日程調整だけで問題ありません。事前に決裁ルートや確認者を決めておくことで、担当者の負担を最小限に抑えながらスムーズに進行できます。
Q13:制作途中でページ数を変更できますか?
増減どちらも対応可能ですが、デザインや編集の手戻りが発生するため追加費用が生じます。大幅な変更は早い段階で相談いただくことで、負担が最小限になり、仕上がりにも良い影響を及ぼします。
Q14:途中でデザインを大きく変えることはできますか?
初回デザイン案の段階であれば調整が可能です。方向性の大幅変更は追加工数が発生するため、最初の打ち合わせで「求めるデザイン」「避けたいデザイン」を共有いただくと、スムーズに進行できます。
Q15:印刷部数は途中で変更できますか?
本印刷前であれば増減が可能です。ただし追加発注の場合は再度印刷費が発生するため、早めの最終決定がおすすめです。PDF版を併用することで部数を抑えることもできます。
Q16:デジタル版(PDF)は制作できますか?
紙の冊子と合わせて、PDFやデジタルブック形式での納品も可能です。社内共有や採用広報、Web掲載など二次利用しやすく、印刷部数を抑えることでコスト削減にもつながります。
Q17:PDFだけの制作も可能ですか?
可能です。印刷工程がないためスピード制作ができ、コストも抑えやすいのが特徴です。オンライン配布を中心とする企業におすすめです。
Q18:過去の周年誌がなくても制作できますか?
問題ありません。ヒアリングや社史資料の提供をもとにゼロから構成を作成します。企業の魅力や歴史を丁寧に整理しながら、初めての周年誌でも読みやすく価値ある冊子に仕上げます。
Q19:写真に写った社員の許可は必要ですか?
企業の規定により異なりますが、多くの場合は個人の同意が必要です。事前にチェックリストを用意し、撮影前に社内周知するとトラブルを予防できます。
Q20:制作後のデータはどのように保管されますか?
最終データ(PDF・画像・印刷用データ)はすべて弊社サーバに保存します。二次利用や将来の増刷にも対応しやすい形で保管でき、次回の周年誌制作にもスムーズに活用できます。但し、サーバトラブルの可能性もあるため、保存・保管を保証するものではありません。
まとめ:外注前の準備が整えば、制作は驚くほどスムーズに進む
周年誌制作を成功させるためには、外注先選びそのものよりも、「目的・読者の明確化」「素材の早期整理」「社内体制づくり」という外注前の準備を念入りに行うことが大切です。
準備さえ整っていれば、制作会社の企画・編集・デザイン力を最大限に引き出すことができ、コストと工数を抑えながら、自社らしさが伝わる高品質な周年誌をスムーズに完成させることができます。
ブランディングチーム
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
東京のブランディング会社 パドルデザインカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。

