見慣れた地域が、見違える「地域ブランディング」

地域をひいきにしてもらう、その場所でしかできない地域ブランディング。

地域をひいきにしてもらう、その場所でしかできない地域ブランディング。

Goal

地域ブランディングの最終目標

地場産業を活性化する「地域ブランディング」

日本では、人口減少社会が到来する一方、首都圏への人口流入による一極集中が加速し、地方の高齢化や過疎化が大きな社会問題となっています。そんな中、政府機関や自治体のサポートを受けながら、地域で産業や商業を営む人たちを中心に様々な取り組みが行われてはいますが、それぞれの企業/商店が抱える課題や目標が多様であることから、地域活性化の取り組みには多くの課題も挙げられています。そんな中、注目されているのが地域ブランディングです。

地域ブランディングでは、その地域の違いを明確化し、地域の中心的な産業を地域が一体となり打ち出すことでその地域ならではの強みを醸成し、地域ブランドとして発信する取り組みです。地域ブランディングでは、第一次産業である漁業/農業/林業を基軸に、第二次産業となる加工品の製品化、第三次産業となる小売/サービスに至るまで、地域の企業/商店が一丸となって取り組むことが肝要です。

また、地域ブランディングには、文化財/歴史/観光資源などを基軸に「場」をブランド化する手法もあり、場を管理・管轄する政府機関/自治体と第二次産業/第三次産業が一丸となり取り組むことで、地域ブランディングを図ることも可能です。

いづれにしても、地域が一丸となり取り組むことではじめて、他地域との違いを明確化することができるのが地域ブランディングであり、強い地域ブランドの形成には地場企業/商店の協力が不可欠です。そして、地域ブランディングで定めたブランドを継続して発信し続けることではじめて、地場産業の活性化を図ることができます。

Overview

地域ブランディング開発の全容

地域ブランディングを図り、社会に向けて発信する。

地域ブランドの形成にはブランド形成からブランド発信、そしてブランド浸透まで一朝一夕には成らず、物理的に多くの時間を必要とします。全国各地で地域活性化を目的としたイベントが多数開催されていますが、一過性のイベントは瞬発的な観光客誘致はできても、地域ブランドの形成には至りません。地域ブランディングにおいて大切なのは、その地域ならではの違いを見つけ、定め、デザインすること。そして、デザインされた地域ブランドを継続して発信し続けることに他なりません。イベントは地域ブランドを発信する機会として企画し、恒例化することで地域に根付かせ、認知拡大を図ることが大切です。

地域ブランディング開発までの期間

①策定フェーズ[実施期間/3〜6ヶ月間]
オリエンテーション及びヒアリングから現地調査を行い、その地域でブランド化できる地域資源の発掘を行います。その後、地域ブランドとして発信する地域資源を定めるとともに、発信するコアターゲット像の明確化を図ります。

②コンセプト開発フェーズ[実施期間/3〜6ヶ月間]
前項で定義された地域資源の発信に向け、全ての関係者間で共有するブランドコンセプトの開発を行います。また、地域ブランドを細部まで言語化し、正しくブランドが発信できるよう準備を整えていきます。

③開発フェーズ[実施期間/6〜12〜ヶ月間]
前項で策定されたブランドコンセプトを基軸に、ブランド・アイデンティティ(BI)の具現化を図ります。ブランドの具現化では、Webサイト、SNS、動画/映像、紙媒体など、情報発信ツールのビジュアルや言葉のトーン&マナー統一を図り、ブランドの一貫した姿勢が伝わるようデザインしていきます。

④コミュニケーションフェーズ[ブランド開発後〜]
開発したコミュニケーションツールの発信に向け、プロモーション各種やコミュニケーション計画を策定。中長期にかけ社会との継続的なコミュニケーションを図ることで、認知の拡大を図ることが大切です。

Details

地域ブランディングの流れ

地域ブランディングは、地域資源の発掘から始まる。

地域ブランディングは、その地域ならではの魅力や違いを見つけ、磨き、地域が一丸となり掲げ続けていくことが大切です。また、地域ブランディングは、地域の合意形成が不可欠であり、中長期的な視点を持ってブランドを育てていくことで、はじめて認知・関心を得ることができます。

ご契約前|地域ブランディングの検討

1:お打ち合わせ・ヒアリング
ビデオ会議またはご面談にて、地域の課題や地域の特徴などを伺い、ご希望要件を整理していきます。初回のお打ち合わせはご相談内容により最長2時間程度を要します。

2:プラン提案
ご希望要件に応じたプランをご提案。施策内容やご納品までの流れを詳細までご説明させて頂き、ご不明点を解消していきます。また、その後もお打ち合わせを重ね、ご納品までの暫定スケジュールを策定していきます。

3:ご契約
ご希望要件が確定次第、ご契約条件を整え、契約書類の取り交わしを行うとともに、キックオフ・ミーティングに向けたヒアリングシートの共有やスケジュール調整を行います。

理解を深める|地域ブランディングに向けたヒアリング

3:キックオフ・ミーティング(オリエンテーション)
キックオフ・ミーティング(オリエンテーション)は、地域資源を深く理解することを目的に実施します。事前のヒアリングシートをご記入頂くことで、現状の課題や今後の目標を同時に把握し、地域社会を俯瞰して分析することで、今まで見えていなかった他地域との違いを抽出し、地域の本当の魅力を発掘していきます。

価値を見つける|地域ブランド分析

4:マーケティング環境分析(PEST/SWOT/3C/4P・4C/STP)
各種フレームワークを用いて環境分析を実施。企業を取り巻く内部・外部の経営環境を分析することで、本質的な課題の抽出から潜在的価値の発掘を行います。

5:マーケティング調査(ネットリサーチ/グループインタビュー/ホームユーステスト/他)
必要に応じてマーケティング調査を実施。消費者の定量データを収集するネットリサーチや、消費者の定性的な意見・情報を収集するグループインタビューを実施し、アイデアの種を発掘していきます。

6:ペルソナ設定
ヒアリングやアンケート結果などをもとに、中核となる顧客層を細かく設定していくことで、以降のコミュニケーション戦略のコアターゲットを定義します。またペルソナはそのまま放置せず、市場の変化に応じて常にアップデートしていきます。

価値を定める|地域ブランドを定義する

7:KSF(重要成功要因)策定
これまでの調査・分析結果から地域の優位性を定義し、KSF(重要成功要因)を策定。地域の強みを明確化することで、地域ブランディング・プロジェクトチームへのブランド共有が可能となるため、より明確に共通認識を持つことができます。

8:フォーカスポイント決定
前項で定義された地域優位性とKSF(重要成功要因)を検証し、地域ブランドがフォーカスするポイントを決定。地域ブランドの言語化・具現化へと進めていきます。

価値を磨く|地域ブランドの明文化・具現化

9:地域ブランドコンセプト開発
前前項で定義された地域資源の発信に向け、全ての関係者間で共有する地域ブランドコンセプト開発を行います。また、地域ブランドを細部まで言語化し、正しくブランドが発信できるよう準備を整えていきます。

10:ブランドストーリー(ブランドヒストリー)開発
なぜ、その地域ブランドが誕生したのか、地域や産業の歴史やこれまでの取り組みをブランドストーリーとしてまとめていきます。一過性ではない地域ブランドであることを正しく伝えることで、地域ブランド価値の本質的な理解を深めていきます。

11:VI(ビジュアル・アイデンティティ)開発
地域ブランドの価値や地域のブランドコンセプトをシンボル化した地域ブランドロゴを開発。以降、ブランドロゴを中心に、ブランドカラーや指定書体など、デザイン要素一式を定義していきます。定義された規定はVIマニュアル、VIレギュレーションまたはブランドガイドラインとしてまとめ、以降ブランド運用の基軸となっていきます。

《VI開発》
・LOGO
・LOGOタイポ
・VIマニュアル
・ブランドガイドライン

価値を伝える|地域ブランド・コミュニケーション開発

12:Webサイト制作
情報のプラットフォームとなるWebサイトは、ブランドコミュニケーションの中で最も重要な役割を担います。策定されたVIに準拠し、ブランドデザインの統一を図ることで、ブレなく地域ブランドの世界観を伝えていくことが大切です。

《Webサイト制作》
・Webサイト(ブランドサイト/LP/他)
・ECサイト(Welcart /ECCUBE/ASP/他)
・オウンドメディア(情報発信サイト/ウェブマガジン)
・SNS(Instagram/Facebook/Twitter/YouTube)
・Webマーケティング(クリエイティブ/リスティング/SNS/他)

13:動画制作
Webサイトや紙媒体など、写真や文字情報だけでは伝えきれない情緒を瞬時に伝えることができるのが、動画最大の特徴だと言えます。また、視聴者が受動的に情報を得ることができるため、短時間で膨大な情報コミュニケーションを図ることができます。
近年ではYouTubeの爆発的な普及や通信速度の急速な発展により、有線・無線環境を問わず、どこでも動画視聴が可能なため、WebサイトやSNSに動画コンテンツを多数設けるなど、動画でのブランドコミュニケーションも地域ブランディングに不可欠な要素のひとつとなっています。

《動画制作》
・ブランド動画
・プロモーション動画(TVCM/WebCM/SNS)
・アニメーション動画など

14:パンフレット制作
ターゲットに能動的なアピールが可能なパンフレットは、地域ブランドの世界観と情報をバランスよくアピールできるコミュニケーションツールのひとつです。情報を一方的に伝えるのではなく、魅せるデザインで「もっと深く知りたい心理」を刺激することが大切です。Webでは伝えきれないプレゼンテーションが可能な点も、パンフレットならではの魅力です。

《パンフレット制作》
・コンセプトブック
・リーフレット
・商品カタログ

15:パッケージデザイン
地域の特産物や製品の魅力を伝え、消費者の購買意欲を掻き立てるパッケージデザインは、ブランドイメージに直結するだけでなく、売り上げを大きく左右する重要なブランド要素のひとつです。VI統一を図り、ブランドの世界観を統一することで、より一層の地域ブランド価値の向上を図ります。

16:ユニフォーム制作
Tシャツやエプロン、作業服や事務服など、ブランドイメージを表現するユニフォームは、ただの作業着・仕事着ではなく、ブランド価値を示す衣装です。オリジナルデザインのユニフォームは地域ブランドの価値向上に寄与し、地域の一体感をより強めます。

《ユニフォーム制作》
・オリジナル(企画/デザイン/製作)
・既製品(ディレクション/選定)

価値を広める|地域ブランド・プロモーションの実施

17:マスメディア
TV、新聞、雑誌、ラジオの4大媒体へのマス(大衆)メディア(媒体)コミュニケーションを支援します。製品やサービスに適した媒体を選定するとともに、ターゲットの心に響くクリエイティブを企画・デザインします。

《マスコミュニケーション》
・TV(TIME CM/SPOT CM/Smart Ad Sales/他)
・ラジオ(TIME CM/ SPOT CM)
・新聞(一般紙/スポーツ紙/経済紙/業界紙/他)
・雑誌(経済/業界/専門/他)

18:Webメディア
情報は、待っているだけではなかなか伝わりません。大切なのは、ターゲットとのタッチポイントをひとつでも多く築き、いち早く伝達していくこと。Webメディアへの広告出稿やPR、SNS運用など、Webプロモーションを全面的に支援します。

《Webプロモーション》
・経済/業界/NEWS(一次/二次)
・SNS(広告/インフルエンサー)
・キュレーションメディア(グノシー/smartnews/他)
・バイラルメディア(BuzzFeed/笑うメディアクレイジー/他)
・プレスリリース(PR TIMES/@Press/他)

19:ローカルプロモーション
一定地域やターゲット・セグメントしたプロモーションを行い、地域ブランドの活性化を図ります。また、地域店舗への集客や問い合わせ増加を目的としたキャンペーンを展開することで、地域活性化を図ります。

《ローカルプロモーション》
・チラシ(新聞折込/ポスティング)
・DM(ハガキ/リーフレット/パンフレット/他)
・フリーペーパー(広告出稿/新聞折込)
・屋外広告(広告看板/街頭ビジョン/アドトラック/のぼり/他)
・交通広告(電車/バス/タクシー/駅・空港/他)

ファンを増やす|地域ブランドのアフターフォロー

20:アフターフォロー
永続することを目的とする地域ブランディングは、一過性の消費獲得で満足してはなりません。消費者満足度を高め、獲得した顧客のロイヤルティを向上することで、リピーター、ファン、ロイヤルカスタマーへと顧客育成を行うことが重要です。

《アフターフォロー》
・SNSコミュニケーション(Facebook/Instagram/Twitter/LINE/他)
・オウンドメディア(開発/運用)
・顧客限定イベント(パーティー/先行販売/他)

交流を図る|地域ブランドのリアル展開

社会との更なるコミュニケーション強化を図り、地域ブランドの理解の深化や定住・移住支援に向けたコミュニケーション活動を行います。また、実施されたコミュニケーション施策はWebサイトやSNSで情報発信しアーカイブしていくことで、更なるファン層の獲得を図ります。

21:リアルコミュニケーション
潜在客や見込み客とのタッチポイント形成に向け、ターゲット向けのセミナー、勉強会、イベントなど、各種コミュニケーション活動の発信・配信を支援します。継続したコミュニケーションを図ることで、地域ブランドの拡散とファン獲得を図ります。

《リアルコミュニケーション》
・展示会(ブースデザイン/ツール制作/他)
・ローンチイベント(プレス/一般)
・セミナー(会場装飾/キャスティング/進行管理)

Works

地域ブランディング実績

パドルデザインカンパニーの地域ブランディング実績を紹介

地域ブランディングに向けた、ブランドコンセプトやブランドストーリー(ブランドヒストリー)の開発から、地域ブランドのシンボルとなるとロゴ制作、そしてブランドサイトやパンフレット制作など、社会や消費者とのブランドコミュニケーションの取り組みからイベント企画に至るまで、パドルデザインカンパニーの地域ブランディング実績を紹介します。

“ONIUMA FES!”で地域活性化を図る地域ブランディング実績|錦商店街振興組合

例年まで、食べ歩きをメインとした「バル」イベントを開催していた錦商店街では、バルイベントの認知度の低迷に大きな課題を抱えていました。ご相談当初は、このバルイベントを広く認知させるプロモーションのご相談として始まったプロジェクトでしたが、私たちからのご提案は地域ブランディングの起爆剤となる「グルメフェス」の開催。プロモーションに多くの予算を投下するのではなく、地域の飲食店がフェスに出店し、産学官と連携することで地域住民とのコミュニケーションを図り、各店舗の認知度向上から地域を活性化していく取り組みを企画しました。そのモチーフとしたのが「オニ公園」の愛称で地域に親しみのある錦第二公園。本格的な地域ブランディングに向けた取り組みがスタートしました。

錦商店街振興組合|地域ブランディング実績

Difficulty

地域ブランディングの難しさ

地域ブランディングに立ちはだかる、合意形成の壁。

企業/商品ブランディングと地域ブランディングには決定的な違いが2点あると言えます。この2点の違いが地域ブランディング特有の難しさであり、地域ブランディングに失敗する要因であるとも言えます。

地域ブランディングに失敗する2つの要因

1.最終決定権を持つ意思決定者が存在しない
企業/商品ブランディングの場合、ほぼ全てのケースにおいて最終決定権を有しているのは経営者、すなわち代表取締役であることから、意思決定をスムーズに図ることができます。しかし地域ブランディングの場合、地元の大手企業、商店会、商工会、青年会、さらには自治体、農協、漁業組合など、多くの企業/組織/団体が関与してくることから、意思決定までのプロセスが複雑化し、プロジェクト進行が非常に困難になります。

2.目的/目標が多様化している
企業/商品ブランディングの場合、大半のケースにおいて目的は、ブランドイメージ向上から売上・利益の拡大を図る点に帰結されます。しかし地域ブランディングの場合、必ずしも売上・利益の増大を目的とするだけでなく、定住・移住者の増加や雇用創出、さらには郷土愛の育成など、その目的は多種多様であることから、前述した関係者や関係機関と目標を共有するなど、様々な調整が必要となります。

Failure

地域ブランディングに必要不可欠な3R

決心して、地域ブランディングをやり切れるか。

地域ブランディングを検討される方の中には、これまで幾度も地域ブランディングを試みては知らぬ間に立ち消えとなってしまったり、イメージが浸透しない内に幕引きを余儀なくされてしまった方も多いことと思います。

これまで十分な実感を得られなかった地域ブランディングの多くは、地域ブランディングの基となる歴史や文化、地域特性や観光資源、特産品などが全く無い訳ではなく、その地域を憂うからこそもつ主観的な固定概念や関係者間の利害を考え過ぎてしまうことから議論が空転し、目先の特産品や安易なゆるキャラ制作に走ってしまうことも多く見受けられます。
また、一過性の集客やPRだけならば、イベントの催行や出展によって果たされるかもしれませんが、単発的な施策だけでは地域の魅力を内外に根付かせることはできず、予算管理の観点からも頻繁に催行するわけにはいきません。

これらの結果、着手・進行した地域ブランディングが頓挫してしまったり、一度決定した事項が振り出しに戻ってしまったりを繰り返し、結果立ち消えてしまうのです。大切なのは、一度決めたことを最後までやり切ること。自身たちの決定事項を信じ、後戻りすることなく進めていくことが成功の第一歩です。

地域ブランディングの3R

地域ブランディングでは、企業/商品ブランディングや採用ブランディングにはない、地域ブランディング特有の3Rが必要となります。この3Rが機能することではじめて、地域ブランドが確立したと言っても過言ではありません。地域ブランディング実施の際は、初期段階からこの3Rを意識し、いつ、誰が、どこで、何を、どのように発信していくかを計画していくことが大切です。

1.地域社会との関連性(Relevance
開発/構築したブランドは、行政機関や自治体、地域の企業により発信されていきます。このことから、まずは誤解なく、正しい地域ブランドを地域と共有することが大切です。

2.支援者との関係(Relationship)
WebサイトやSNSなど、個々での情報発信が大きな力を持つ現代では、地域機関や地域住民、さらには広報活動を行うメディアなど、地域社会の支援者との関係構築も大変重要な役割を果たすと言えます。そうした支援者にも誤解なく、正しい地域ブランドが共有されるよう取り組むことが大切です。

3.消費者からの評判(Reputation)
地域社会や支援者からの情報を傍受し、消費行動を行った消費者がその評判を発信・拡散することで地域ブランドの認知は拡大していきます。このことからも、消費者満足度が高ければ高いほどブランド拡散に強い影響を及ぼすと言えます。

FAQ

地域ブランディングFAQ

地域ブランディングでよくある10の疑問にお答えします。

地域ブランディングFAQでは、地域の魅力を高め、発信していく「地域ブランディング」に関するよくあるご質問とその回答を、Q&A方式で分かり易くまとめています。これから地域ブランディングに取り組もうと考えている自治体・企業・団体の方々や、地域活性化に関心のある皆さまは、ぜひご参照ください。

Q1.地域ブランディングとは何ですか?

地域の魅力や独自性を明確に打ち出し、他地域との差別化を図ることで、観光客や移住者、企業などを惹きつけるための戦略的活動です。

Q2.なぜ地域ブランディングが必要なのですか?

少子高齢化・人口減少が顕著な現代において、地域の魅力を発信し、関係人口や定住人口の増加、産業活性化につなげるための取り組みとして、多くの自治体で取り組まれています。他地域との競争力を高める手段でもあります。

Q3.地域ブランディングと観光プロモーションはどう違うのですか?

観光プロモーションは短期的な集客を目的とした活動であるのに対し、地域ブランディングは中長期的に「その地域の価値やイメージ」を築く活動です。観光も地域ブランディングの一要素です。

Q4.地域の「強み」や「魅力」をどのようにして見つけるのですか?

地元住民へのヒアリング、歴史文化の掘り起こし、地域資源の棚卸し、他地域との比較などを通じて、地域独自の価値を抽出します。

Q5.地域ブランディングにはどのくらいの時間と費用がかかりますか?

地域の規模や目指す方向性、プロジェクト内容により異なりますが、短くても1〜2年、中長期的には5年以上の取り組みになることが一般的です。費用は、調査、プロモーション、人件費などを含めて数百万円〜数千万円規模になることがあります。

Q6.住民の理解や協力を得るにはどうすればよいですか?

住民参加型のワークショップや説明会を定期的に開催し、「自分ごと」として関わってもらうことが重要です。意見を反映し、成果を共有する姿勢が信頼につながります。

Q7.成功している地域ブランディングの事例はありますか?

地域ブランディングの成功事例は、日本国内にも数多く存在します。それぞれの地域が「自分たちの強み・独自性」を見極め、戦略的に発信・実践してきた結果です。以下に代表的な日本国内の事例を3つご紹介します。

1.北海道「ニセコ町」
パウダースノーの質の高さを活かし、外国人富裕層向けの高級スキーリゾート地として地域ブランディングを実施。英語標記の看板やサービスの導入、外資系ホテル・不動産開発を誘致を図るなど、官民一体となって地域ブランディングを図っています。外国人観光客や移住者の定着、不動産価値の上昇や地域経済の活性化に至るなど、地域の価値向上に成功しています。

2.香川県「うどん県」
香川県は「讃岐うどん」が有名であることを前面に出し、「うどん県」として自虐的かつユーモアのあるプロモーションを展開。俳優・要潤を“副知事”に任命し観光キャンペーンを展開するなど注目を集め、SNSなどで拡散。観光客増加、地域の知名度アップに成功しています。

3.福井県鯖江市「めがねのまち」
国内シェア95%以上の眼鏡フレーム生産地であることを前面に出したブランド戦略で地域ブランディングを実施。「めがねミュージアム」の観光資源化、若手職人の育成やデザインの発信を図ることで、「鯖江市=めがねのまち」という地域ブランドを確立しています。工場見学・体験型観光の増加だけでなく、全国からの視察や取材が相次ぐなど、大きな成果をあげています。

Q8.ロゴやキャッチコピーを作るだけで地域ブランディングになりますか?

いいえ。ロゴやコピーはブランド認知の手段であり、地域の価値やビジョン、戦略と一貫性があることが重要です。表層的なデザインだけでは定着しません。

Q9.SNSや動画などのツールはどのように活用すればよいですか?

地域の歴史や人々の暮らしをストーリー化して伝える手段として、SNSや動画は非常に効果的です。ターゲット層ごとに媒体を選び、継続的な情報発信がブランド認知度を高めるポイントです。

Q10.地域ブランディングの成果はどのように測定すればいいですか?

KPI(例:観光客数、移住者数、SNSの反響、地域内の雇用創出など)を設定し、定期的にモニタリングと評価を行うことで、効果を可視化できます。

Finally

思いをひとつに地域ブランディングを

継続なき地域ブランディングに、価値はない。

地域ブランドの確立に成功しても、その後の継続なき取り組みには意味がありません。大切なのは、企業/商店/政府機関/自治体/住民などの地域が意思疎通を図り、一体となりって継続的な取り組みを行うこと。

パドルデザインカンパニーの地域ブランディングは、現地調査や地域や関係者の方との対話を重ねることで、そこに眠る本質的価値を発掘することから始まります。そして、マーケティング手法を駆使し、見つかった本質的価値をターゲットに届く形にデザインしていきます。私たちの企画する、地域ブランディングにご期待ください。

Team

地域ブランディングのクリエイティブチーム

地域ブランディングをワンストップ体制でサポートします。

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことで地域ブランディングを最適解へと導いていきます。

ブランディング・プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜く地域ブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO Yoshiharu Toyoda

ブランディング・ディレクター

プロデューサー同様、マーケティング環境分析や市場分析を行うほか、以降で開発される地域のブランドコンセプトやブランドメッセージ、ブランドコミュニケーション(ブランドサイトやブランド動画、パンフレットなど)のデザインコントロールと制作スケジュール管理を行います。

Branding Director
Toyoda
Branding Director
Tani
Video Director / Editor
Fukuda

コピーライター/エディトリアルライター

地域ブランディングにおいて不可欠となる地域ブランドコンセプトの開発をはじめとしたブランドメーセージ開発を担当。また、ブランディングツールの企画立案・コピーライティングのほか、地域のみなさまへのインタビューでは取材・ライティングを担当します。

Senior Copywriter / Editorial Whiter
Shimizu
Senior Copywriter
Nara
Senior Copywriter / Creative Director
Miyazaki

Webデザイナー/Webディレクター

ブランドサイト制作時の要件定義やサーバ関連、Webデザイン、コーディング設計など、ブランドサイト制作に関わるあらゆる業務を担当。コピーライターやブランドデザイナーをはじめとするクリエイティブチームと密な情報共有を行い、ブランドサイトを最適解へと導きます。

Web Director / Web Designer
Kishino
Web Director / Web Designer
Murai

ブランドデザイナー/アートディレクター

ブランディングツールの企画やデザインに関わるアートディレクションやデザイン制作を担当。ブランドサイトを始めとするWebサイトデザインや、ブランド動画制作時の演出なども行い、ワンランク上のブランディングツール開発を行います。

Art Director / Brand Designer
Motoyama
Art Director / Brand Designer
Tomokane
Art Director / Brand Designer
Sugiura
Art Director / Brand Designer
Katsuno
Art Director / Brand Designer
Hatori
Brand Designer
Tsutsumi
Brand Designer
Itokawa

Base

制作拠点|地域ブランディングのパドルデザインカンパニー

東京の地域ブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成された地域ブランディングカンパニー。ブランドコンサルティング会社とデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。

地域ブランディングのご相談、お待ちしております。