企業の価値を見つめ直し、次の成長へ。

企業5社のリブランディング成功事例から、変革のポイントと自社への活かし方を解説します。

Introduction

リブランディングの成功事例から学べること

リブランディングの成功事例を見ると、企業によって取り組みの背景や目的、実現した変革はさまざまです。しかし、共通しているのは、単にロゴやWebサイトなどの見た目を変えるのではなく、自社が持つ価値や強みを見つめ直し、これからの企業にふさわしいブランドへと進化させていることです。ここでは、成功事例を読み解くうえで注目したいポイントを紹介します。

成功事例に共通するのは、企業の本質的な価値の再定義

リブランディングに成功した企業の多くは、新しいイメージをつくることよりも、自社が本来持っている価値を明確にすることを重視しています。長年培ってきた技術や実績、企業文化、顧客との信頼関係などを見つめ直し、競合にはない強みや独自性を再発見しています。
そのうえで、これから目指す未来と結びつけ、企業の価値を新しい言葉やデザインで表現しています。成功事例から学べるのは、過去を否定して新しくするのではなく、受け継ぐべき価値を活かしながら、時代や事業の変化に合わせてブランドを進化させることの重要性です。

企業によって異なるリブランディングの目的と成果

リブランディングの目的は、企業が置かれている状況や抱える課題によって異なります。たとえば、事業拡大に合わせて企業イメージを刷新する企業もあれば、周年や事業承継を機に新たなビジョンを示す企業、採用力の強化や社員の意識統一を目指す企業もあります。
そのため、成功の形も一様ではありません。企業の認知向上や競合との差別化、ブランドへの共感、組織の一体感など、目指した変化が実現できたかが重要です。成功事例を参考にする際は、完成したデザインだけでなく、「どのような課題に対して、何を変え、どのような成果を目指したのか」に注目することで、自社のリブランディングに活かせるヒントが見えてきます。

リブランディングの成功事例|企業の変革を実現した5社

リブランディングによって企業はどのように変わるのでしょうか。ここでは、パドルデザインカンパニーが支援した企業の成功事例を紹介します。各企業が抱えていた課題からブランド戦略、具体的な取り組み、実現した変革までを解説します。企業の歴史や強みを活かしながら、新たな価値を創出した事例から、自社のリブランディングに役立つヒントを探っていきましょう。

事例01|シモダL&C株式会社:100周年を機に社名と企業ブランドを刷新

1924年創業の専門商社、シモダL&C株式会社(旧・下田工業株式会社)は、創業100周年を契機に、3ヵ年計画のリブランディングを実施しました。
企業理念やブランドコンセプトの再構築から社名変更、ロゴや各種コミュニケーションツールの刷新までを一貫して推進。100年の歴史で培った信頼を継承しながら、次の100年に向けた新たな企業像を打ち出しました。

1. 背景・課題:なぜリブランディングが必要だったのか
2020年にグループ4社の経営統合を実施した同社は、グローバル展開や事業領域の拡大を進めるなかで、新たな企業としての一体感と方向性を示す必要がありました。創業100周年を迎える2024年を大きな転換点と捉え、従来の企業イメージを見直し、グループ全体が共有できる理念とブランドの構築を目指しました。

2. ブランド戦略:どのような価値を再定義したのか
リブランディングでは、全社員を対象とした匿名アンケートやワークショップ、経営層とのディスカッションを実施。企業の強みや存在意義を見つめ直し、ミッション「挑む企業をつなぎ、革新をつくる。」、ビジョン「共創の種をまき、持続可能な社会を育む。」などを策定しました。
さらに、「つなぎ、つくり、こたえる。」をスローガンに掲げ、従来の専門商社としての役割を超え、顧客と共に新たな価値を生み出す企業像を明確にしました。

3. 具体的な取り組み:何を刷新・開発したのか
新たなブランド戦略を社内外に浸透させるため、社名、ロゴ、コーポレートサイト、ブランドムービー、会社案内などを刷新しました。新社名「シモダL&C」は、ミッションに掲げた「Link(つなぐ)」と「Create(つくる)」の頭文字を採用したものです。
一方、長年親しまれてきた「シモダ」を残すことで、歴史と信頼を継承しています。また、100周年記念サイトや周年動画、600名を超えるグループ社員が参加した記念イベントを通じて、新ブランドに込めた想いを共有しました。

4. 変革の成果:ブランドとして何を実現したのか
2025年4月、下田工業株式会社からシモダL&C株式会社への社名変更を実現し、新たな企業ブランドとしてのスタートを切りました。ミッション・ビジョン・バリューを軸に、社名やロゴ、Webサイト、各種ツールの表現を統一することで、企業が目指す方向性を社内外に明確に示すブランド基盤を構築しました。
また、社員参加型の取り組みを通じて、グループ全体で新たな理念や価値観を共有する機会を創出。創業以来の信頼を守りながら、未来に向けた企業変革を形にした事例です。

《この事例から学べること》
周年を単なる記念行事で終わらせず、経営理念の再定義や社名変更、ブランドコミュニケーションの刷新へとつなげた点が特徴です。企業の節目を活用し、社員を巻き込みながら段階的にリブランディングを進めることの重要性を示しています。

制作事例:シモダL&C株式会社|企業ブランディング

事例02|三洋貿易株式会社:企業理念を軸にブランドイメージを統一

1947年創業の三洋貿易株式会社は、化学品や自動車関連製品、産業機械などを幅広く取り扱う専門商社です。自動車産業をはじめとする市場環境が大きく変化するなか、企業の強みや目指す方向性を明確にするリブランディングを実施しました。
企業理念やブランドコンセプトを軸に、ロゴやWebサイト、ブランドムービーなどを刷新。社内外に一貫したメッセージを発信する企業ブランドを構築しました。

1. 背景・課題:なぜリブランディングが必要だったのか
三洋貿易は、創業以来「堅実と進取の精神」を大切にしながら、幅広い産業の発展を支えてきました。一方、主力市場である自動車産業が大きな転換期を迎え、企業を取り巻く事業環境も変化していました。こうした状況を背景に、改めて自社の強みや存在意義を明確にし、顧客や社会、社員に向けて企業としてのメッセージを発信する必要がありました。
そこで、企業の方向性を言語化するとともに、さまざまな媒体で発信するブランドイメージを統一するリブランディングに取り組みました。

2. ブランド戦略:どのような価値を再定義したのか
ブランド戦略では、企業が培ってきた専門性や提案力、変化に挑戦する姿勢を整理し、企業の強みと目指す未来を明確にしました。その象徴となるのが、ブランドスローガン「Quest for Next」です。顧客や社会が抱える課題に対し、常に一歩先を見据えて最適解を探求する企業姿勢を表現しています。
また、企業の想いや方向性をMI(マインド・アイデンティティ)として言語化し、ブランドコンセプトやタグラインへ展開。単に製品を提供する商社ではなく、顧客とともにより良い未来を創造する企業としての価値を明確にしました。

3. 具体的な取り組み:何を刷新・開発したのか
新たなブランド戦略を具現化するため、ブランドロゴを刷新し、コーポレートサイト、会社案内、ブランドムービー、デジタルサイネージ広告などを制作しました。ロゴには、先進性や変革への挑戦を感じさせるフォルムを採用し、ブルーとグリーンの配色で未来志向や環境への想いを表現。ブランドムービーでは、社員の仕事風景を通じて企業の姿勢や事業の広がりを伝えています。
さらに、クレドやステーショナリーなどの社内向けツールも整備。社内外のさまざまな接点で、一貫したブランドイメージを発信できるようにしました。

4. 変革の成果:ブランドとして何を実現したのか
リブランディングによって、三洋貿易が大切にする価値観や目指す未来を、統一した言葉とデザインで伝えるブランド基盤を構築しました。企業理念を軸に、ロゴからWebサイト、会社案内、映像、広告までを一貫して展開することで、企業の方向性を社内外にわかりやすく示すコミュニケーションを実現。
また、社員に向けたブランドツールや映像を通じて、企業としての価値観を共有する仕組みも整えました。市場環境の変化に対応しながら、企業が培ってきた強みを新たなブランドイメージへと発展させた事例です。

《この事例から学べること》
リブランディングでは、企業が培ってきた強みや価値観を見つめ直し、時代の変化に合わせて新たなブランド価値へと発展させることが重要です。三洋貿易の事例は、企業理念を軸にブランドメッセージとデザインを統一し、Webサイトや映像、社内ツールなどへ一貫して展開することで、社内外に企業の目指す方向性を明確に伝えられることを示しています。

制作事例:三洋貿易株式会社|企業ブランディング

事例03|株式会社アクティサポート:新たな価値観を掲げ、企業文化とブランドを変革

株式会社アクティサポートのリブランディング事例を、「背景・課題」「ブランド戦略」「具体的な取り組み」「変革の成果」の4項目で整理します。
特に、デザインの刷新だけでなく、企業として大切にする価値観を見直し、組織文化とブランドの一体的な変革を目指した点に焦点を当てます。

1. 背景・課題:なぜリブランディングが必要だったのか
株式会社アクティサポートは、施設警備や高速道路警備、交通誘導などを通じて、社会の安全を支える総合警備会社です。創業以来、確かな実績と信頼を積み重ねてきた一方、時代や世代の変化に伴い、警備業に対する社会的イメージや社員の意識に課題を抱えていました。
そこで、従来の「安全を守る」という役割に加え、警備という仕事の誇りや社会的価値を改めて明確にするため、企業理念から見直すリブランディングに着手しました。

2. ブランド戦略:どのような価値を再定義したのか
新たなブランド戦略では、「力強い警備」と「美しい警備」という2つのValuesを策定。「力強い警備」は確かな技術と実行力によって安全を守ること、「美しい警備」は清潔感のある装いやスマートな振る舞い、誠実な対応によって安心を生み出すことを意味します。
また、PurposeやVision、Missionを整備し、ブランドコンセプト「いい未来を、いい警備から。」を開発。警備の価値を単なる安全確保から、人々の安心や社会の未来を支える仕事へと再定義しました。

3. 具体的な取り組み:何を刷新・開発したのか
新たな企業理念とブランドコンセプトを軸に、ロゴマーク、コーポレートサイト、会社案内パンフレット、ブランドムービー、名刺・封筒などを全面的に刷新しました。ロゴでは「強さ」と「美しさ」を2色の帯で表現し、企業の姿勢を示す旗をイメージしたデザインを採用。さらに、社員総会のオープニング動画やリブランディングの過程を記録したメイキング動画も制作しました。
社外へのブランド発信だけでなく、社員が新たな理念を理解し、共有するためのインナーブランディングにも取り組みました。

4. 変革の成果:ブランドとして何を実現したのか
今回のリブランディングにより、アクティサポートが目指す警備のあり方を明確にし、企業理念から各種クリエイティブまで一貫したブランドを構築しました。「力強い警備」と「美しい警備」という価値観は、社員が仕事への誇りや使命を再認識する指針となり、組織の一体感を育むきっかけにもなっています。
また、社外に対しても、技術力や信頼性に加え、誠実さや美意識を大切にする企業姿勢を発信。単なるデザイン刷新にとどまらず、企業文化とブランドイメージの両面から変革を図ったリブランディング事例です。

《この事例から学べること》
リブランディングは、ロゴやWebサイトなどのデザインを刷新するだけでなく、企業が大切にする価値観や社員の意識を変える機会にもなります。
アクティサポートの事例は、企業理念とブランドコンセプトを明確にし、社内外へ一貫して発信することで、企業文化とブランドイメージの両面から変革を目指せることを示しています。

制作事例:株式会社アクティサポート|企業ブランディング

事例04|新光ネームプレート株式会社:70周年を契機に、ものづくりの価値を再定義

1947年創業の新光ネームプレート株式会社は、自動車メーカーのエンブレムを中心に、高品質な樹脂製品の開発・製造を手がける企業です。創業70周年を契機に、企業ブランディングと周年ブランディングを並行して実施しました。
長年培ってきた技術力やものづくりへの姿勢を見つめ直し、ブランドメッセージ「誇りに、魂を込める。」を開発。企業の歴史と未来への挑戦を一貫したブランドとして発信する取り組みを行いました。

1. 背景・課題:なぜリブランディングが必要だったのか
新光ネームプレートは、70年にわたり培ってきた成形技術を基盤に、自動車業界を中心としたエンブレム製造で実績を築いてきました。また、ミリ波レーダーに対応したエンブレムの開発や海外拠点の展開など、時代の変化に合わせて事業を進化させてきました。
創業70周年を迎え、80年、90年、そして100年企業を目指すにあたり、これまでの歴史や技術力を改めて見つめ直し、企業としての価値や目指す未来を明確にすることが重要なテーマとなりました。そこで、周年事業を単なる記念行事にとどめず、企業ブランド全体を見直す機会として活用しました。

2. ブランド戦略:どのような価値を再定義したのか
ブランド戦略では、最先端の設備を積極的に導入する企業姿勢や、高品質な製品づくりに真摯に向き合う姿勢に着目しました。そして、企業の象徴となるエンブレムには、顧客企業の誇りや想いが込められているという価値を捉え、ブランドメッセージ「誇りに、魂を込める。」を開発しました。
単なる樹脂製品の製造ではなく、顧客企業の象徴を形にするものづくりであることを明確にした点が特徴です。長年培ってきた技術力と、品質に妥協しない企業姿勢を結びつけ、新光ネームプレートならではのブランド価値を言語化しました。

3. 具体的な取り組み:何を刷新・開発したのか
新たなブランドメッセージを軸に、コーポレートサイトや会社案内パンフレット、70周年記念サイトなどを制作しました。コーポレートサイトでは、高品質なエンブレムをキービジュアルに採用し、製品の精巧さや技術力、製造設備を紹介。英語サイトも整備し、海外に向けた情報発信にも対応しました。
また、会社案内では製品・技術・設備の紹介に加え、ものづくりに込めた想いを表現。周年記念サイトでは、3代にわたる経営者の取り組みや企業の歩み、事業を支えてきた社員へのインタビューを通じて、企業の歴史と価値観を伝えています。国内外の工場や製品の撮影も行い、ブランドの世界観を各媒体で統一しました。

4. 変革の成果:ブランドとして何を実現したのか
リブランディングによって、これまで培ってきた技術力や製品品質だけでなく、その背景にあるものづくりへの誇りや企業姿勢を伝えるブランド基盤を構築しました。「誇りに、魂を込める。」というメッセージを軸に、Webサイトや会社案内、周年コンテンツを一貫して展開することで、企業としての価値を社内外にわかりやすく発信できるようになりました。
また、企業の歴史や経営者の想い、社員の取り組みを記録・発信することで、受け継いできた企業文化を次の世代へ伝えるコンテンツも整備。70年の実績を未来への成長につなげるブランドづくりを実現しました。

《この事例から学べること》
製造業のリブランディングでは、技術力や製品品質を紹介するだけでなく、その背景にある企業姿勢やものづくりへの想いを明確にすることが重要です。
周年という節目を活かして企業の歴史と強みを再整理し、ブランドメッセージから各種コミュニケーションツールまで一貫して展開することで、企業の独自性をより明確に伝えることができます。

制作事例:新光ネームプレート株式会社|企業ブランディング

事例05|株式会社東京ミライズ:10周年を機に、次の成長に向けた企業ブランドを構築

株式会社東京ミライズは、医師を中心とした顧客の資産形成や資産運用を支援する企業です。不動産投資のコンサルティングに加え、医院開業や税務対策、医院経営のサポートなど、幅広いサービスを展開しています。
創業10周年を契機に、企業理念の明確化からロゴやWebサイトなどの刷新までを一貫して実施。「理想の人生を、ともに描く。」というブランドコンセプトのもと、次の成長に向けた企業ブランドを構築しました。

1. 背景・課題:なぜリブランディングが必要だったのか
東京ミライズのリブランディングは、創業10周年を目前に、CI・VIを刷新したいという相談からスタートしました。同社は、不動産投資を中心に医師の人生設計を幅広く支援していましたが、企業としてのミッション・ビジョン・バリューが明文化されていませんでした。また、今後の成長に向けて、社員が共通の価値観を持ち、企業の目指す方向性を共有できる組織づくりも重要なテーマでした。
そこで、ロゴなどのデザインを刷新するだけでなく、企業の存在意義や強みを見つめ直し、社内外に一貫したブランドを発信するためのリブランディングに取り組みました。

2. ブランド戦略:どのような価値を再定義したのか
ブランド戦略の策定では、全社員を対象としたWebアンケートを実施し、各部署から選任されたメンバーによるワークショップを開催しました。企業の現状や強み、将来のありたい姿について議論を重ねるなかで、「お客様の理想の人生を実現するためのパートナーでありたい」という想いをブランドの中核に据えました。
その考え方をもとに、ミッション「ドクターが抱える課題を解決へと導き、人生のパートナーであり続ける。」、ビジョン「理想を実現する人生を増やし、医療と経済の活性化に貢献する。」を策定。さらに、「資産をつくる」「人生を支える」「パートナーになる」という3つのバリューを定めました。不動産を販売する企業という枠を超え、顧客の人生に長く寄り添うパートナーとしての価値を明確にした点が特徴です。

3. 具体的な取り組み:何を刷新・開発したのか
新たな企業理念とブランドコンセプトを具現化するため、ロゴ、コーポレートサイト、会社案内パンフレット、企業紹介動画、名刺・封筒などを制作しました。ロゴは「お客様の人生のパートナーであり続ける」という姿勢を、2地点をつなぐ架け橋をモチーフに表現。企業のイニシャル「M」と3つのバリューをデザインに取り入れています。
コーポレートサイトや会社案内では、事業内容だけでなく、企業として大切にする想いや顧客に寄り添う姿勢を発信。企業紹介動画には顧客である医師へのインタビューを取り入れ、サービスの価値を具体的に伝えました。また、採用ブランディングにも取り組み、社員が自らの未来を語る採用パンフレットや、社員同士の座談会を収録した採用動画を制作。企業ブランドと採用ブランドの両面から、一貫したコミュニケーションを展開しました。

4. 変革の成果:ブランドとして何を実現したのか
リブランディングによって、それまで明文化されていなかった企業理念や価値観を整理し、社員が共有できるブランドの基盤を構築しました。「理想の人生を、ともに描く。」というブランドコンセプトを軸に、ロゴやWebサイト、会社案内、映像などを統一することで、顧客の人生に寄り添う企業姿勢を一貫して発信できるようになりました。
また、全社員へのアンケートや部門横断のワークショップを通じて、社員自身が企業の強みや目指す未来を考える機会を創出。採用ツールにも新たなブランドの考え方を反映し、求職者に対して事業の魅力だけでなく、社員の価値観や企業文化を伝えるコミュニケーションを整備しました。創業10周年を、企業理念の明確化とブランドの統一、組織づくりにつなげた事例です。

《この事例から学べること》
リブランディングでは、デザインの刷新に先立ち、企業の存在意義や価値観を明確にすることが重要です。東京ミライズの事例は、社員参加型のワークショップによって自社らしさを発見し、その考え方を企業ブランドと採用ブランドの両方に展開した点が特徴です。
創業10周年という比較的早い段階でも、理念やブランドを体系的に整えることで、今後の成長に向けた基盤づくりにつなげられることを示しています。

制作事例:株式会社東京ミライズ|企業ブランディング

リブランディングの成功事例に共通する3つのポイント

リブランディングの成功事例には、企業の規模や業種、取り組みの内容が異なっていても、いくつかの共通点があります。それは、企業が抱える課題を明確にし、これまで培ってきた強みを活かしながら、ブランドの価値を一貫して伝えていることです。
ロゴやWebサイトなどの刷新は、その考え方を表現するための手段にすぎません。ここでは、成功事例から見えてくる3つの重要なポイントを解説します。

企業が抱える課題とブランドの方向性が一致している

リブランディングを成功させるには、企業が解決したい課題と、新たに構築するブランドの方向性を一致させることが重要です。事業領域の拡大、競合との差別化、採用力の強化など、企業によって課題は異なります。まずは経営層や関係部門で現状の課題を整理し、「リブランディングによって何を実現したいのか」を明確にしましょう。そのうえで、目指す企業像やブランドの方向性を定めることが大切です。
例えば、新規事業の認知拡大が目的であれば、従来の事業イメージに限定されないブランドへの転換が求められます。経営課題を起点にブランドを設計することで、企業の成長につながる変革を目指せます。

これまでの強みを活かしながら、新しい価値を打ち出している

リブランディングでは、新しさを追求するあまり、これまで培ってきた企業らしさを失わないことが大切です。まずは自社の歴史や技術、実績、企業文化、顧客との関係などを振り返り、今後も受け継ぐべき価値を整理しましょう。経営層や社員へのヒアリングに加え、顧客から評価されている点を確認することも有効です。そのうえで、今後の事業展開や目指す未来を踏まえ、従来の強みをどのような新しい価値として伝えるかを考えます。
過去を否定してすべてを変えるのではなく、残すべきものと変えるべきものを見極めることが重要です。これまでの信頼を継承しながら、新たな企業の可能性を示すことが、説得力のあるブランドづくりにつながります。

ブランド戦略とクリエイティブが一貫している

ブランドの方向性を定めた後は、その考え方を顧客や求職者、社員に伝わる形へと展開する必要があります。まずはブランドコンセプトやメッセージを明確にし、それらを基準としてロゴやWebサイト、会社案内、採用ツール、動画などを設計しましょう。媒体ごとに個別の表現を考えるのではなく、共通したブランドの軸から制作することが重要です。また、ブランドガイドラインを整備し、社内外の関係者が同じ考え方で発信できる環境をつくることも効果的です。
さらに、営業活動や採用活動、顧客対応などにもブランドの考え方を反映することで、発信するメッセージと実際の企業体験に一貫性が生まれます。こうした積み重ねが、ブランドへの理解や共感、信頼を育てていきます。

リブランディングの成功事例を自社に活かすには

リブランディングの成功事例は、自社のブランドを見直す際の参考になります。しかし、他社の取り組みをそのまま取り入れても、同じ成果が得られるとは限りません。重要なのは、成功した企業がどのような課題を抱え、何を変えることでブランドの価値を高めたのかを理解することです。
ここでは、成功事例から得られたヒントを自社のリブランディングに活かすための3つの視点と、具体的な実践方法を紹介します。

自社と近い課題を持つ企業の事例を参考にする

リブランディングの成功事例を参考にする際は、企業の知名度や業種だけでなく、自社と共通する課題があるかに注目しましょう。例えば、事業拡大によって企業イメージと実態にズレが生じている場合は、事業領域の変化に対応した事例が参考になります。また、採用力の強化が目的であれば、企業の魅力や価値観を再定義した事例が役立ちます。
まずは自社が抱える課題を整理し、類似した背景を持つ企業がどのような方針で変革を進めたのかを確認することが重要です。業種や企業規模が異なっていても、課題や目的が近ければ、自社のリブランディングに応用できる考え方が見つかります。

《実践の手順》
1. 自社が抱えるブランド課題を3つ程度に整理する
2. 共通する課題を持つ企業の成功事例を探す
3. 各事例の課題・取り組み・成果を比較する
4. 自社にも応用できる考え方や施策を抽出する

表面的なデザインだけではなく、変革の背景に注目する

成功事例を見ると、刷新されたロゴやWebサイト、ブランドメッセージなどに目が向きがちです。しかし、重要なのは完成したデザインそのものではなく、そこに至るまでの考え方です。「なぜリブランディングが必要だったのか」「どのような企業像を目指したのか」「何を残し、何を変えたのか」という背景に注目しましょう。
例えば、ロゴの刷新も、単なるイメージチェンジなのか、企業理念や事業の変化を表現するためなのかによって意味が異なります。事例を分析する際は、課題・戦略・施策・成果の4つに分けて整理すると、変革の全体像を理解しやすくなります。表現だけを模倣するのではなく、その背景にある戦略を自社に活かすことが大切です。

《実践の手順》1. リブランディング前の企業課題を確認する
2. 企業が目指したブランドの方向性を整理する
3. 戦略とロゴ・Webサイトなどの施策の関係を読み解く
4. 成果につながった要因を自社の課題と照らし合わせる

自社らしさを活かしたブランドの方向性を考える

成功事例から学んだことを自社に活かすには、他社の優れた表現を取り入れるだけでなく、自社ならではの価値を明確にする必要があります。まずは企業の歴史や技術、実績、企業文化などを振り返り、顧客から評価されている強みや、社員が大切にしている価値観を整理しましょう。そのうえで、今後の事業展開や目指す未来を踏まえ、「どのような企業として認識されたいのか」を考えます。
経営層だけでなく、社員や顧客の声も取り入れることで、企業の実態に根ざしたブランドの方向性が見えてきます。成功事例はあくまでヒントです。自社の強みと未来への意思を結びつけ、独自のブランドを構築することが、持続的な企業価値の向上につながります。

《実践の手順》
1. 経営層・社員へのヒアリングで自社の強みを洗い出す
2. 顧客から評価されている価値や競合との違いを整理する
3. 今後の事業戦略を踏まえ、目指す企業像を明確にする
4. 自社らしさと未来像を結びつけ、ブランドの方向性を定める

パドルデザインカンパニーのリブランディング支援

リブランディングを成功させるには、企業の本質的な価値を見極め、経営課題や事業戦略に沿ったブランドを構築することが重要です。パドルデザインカンパニーでは、企業が培ってきた歴史や強みを大切にしながら、これからの成長につながるブランドづくりを支援しています。ブランド戦略の策定からクリエイティブ制作、社内外へのブランド浸透まで、一貫したサポートを提供します。

企業の本質的な価値を発見し、ブランドを再構築する

リブランディングで重要なのは、企業の表面的なイメージを変えることではなく、その企業ならではの価値を明確にすることです。パドルデザインカンパニーでは、経営層や社員へのヒアリング、事業環境や競合の分析などを通じて、企業が培ってきた強みや独自性を整理します。そのうえで、経営課題や将来の事業展開を踏まえ、企業の存在意義や目指す未来、ブランドコンセプトを明確化。これまで築いてきた信頼や企業文化を継承しながら、新たな価値を創出するブランド戦略を構築します。
「自社の強みをうまく伝えられていない」「事業の変化にブランドイメージが追いついていない」といった課題を抱える企業に対しても、現状の整理からブランドの方向性づくりまで支援します。

戦略からデザイン、ブランドコミュニケーションまで一貫して支援する

パドルデザインカンパニーでは、ブランド戦略の策定にとどまらず、その価値を社内外に伝えるクリエイティブ制作まで一貫して支援しています。ブランドコンセプトを軸に、企業ロゴやVI、コーポレートサイト、会社案内、ブランドムービー、採用ツールなどを企画・制作。各媒体のメッセージやデザインに統一感を持たせ、あらゆる接点で企業らしさが伝わるブランドコミュニケーションを実現します。
また、社員への理念共有やインナーブランディングにも対応し、新たなブランドの社内浸透を支援。戦略とクリエイティブを連動させることで、一時的なイメージ刷新に終わらない、持続的なブランド価値の向上を目指します。

まとめ|成功事例に学び、自社らしいブランド変革を実現する

「リブランディングが必要なのか判断できない」「何から始めればよいかわからない」「自社に合った進め方や費用を知りたい」など、検討段階のご相談も承っています。
企業の現状や課題、目指す方向性をお伺いし、必要な取り組みや進め方をご提案します。周年事業や事業承継、事業拡大などを機にブランドの見直しをお考えの企業様も、ぜひお気軽にご相談ください。

自社らしさを活かした、次の成長につながるブランドづくりを。

東京のブランディング会社 パドルデザインカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治