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ブランド構築に効くブランディングツール集|戦略から活用まで解説
伝わるブランドを設計する。
理念からデザイン、体験設計まで。ブランドを「伝わる形」にするための戦略と実践を、体系的に解説します。
代表的なブランディングツール|ブランドの本質を紡ぐ「戦略的アセット」群
ブランドの本質を可視化し、社会との対話を可能にする知的資産群
ブランドは、企業の理念や価値観、文化を社会と共有するための「対話のかたち」です。その対話を成立させるために必要なのが、的確に設計されたブランディングツールです。
本章では、MVVやブランドコンセプトといった思想的基盤から、ロゴ、カラー、フォントなどの視覚要素、さらにはステーショナリーやクレドブックといった日常的接点まで、ブランドの構造的整合性を支える要素を体系的に解説します。
単なる装飾ではなく、「ブランドそのものの知的表現」としての機能を持つこれらのツール群は、企業の信頼・共感・持続可能性を支える戦略的資産です。

MVV(Mission/Vision/Values)
MVVは、企業の存在意義(Mission)、将来像(Vision)、価値観や行動指針(Values)を明確にするフレームワークです。社内外への方向性の共有や、ブランドの軸を確立する基盤として活用されます。ブランドの信頼性や一貫性を強化するために不可欠です。

スローガン・タグライン
スローガンやタグラインは、ブランドの理念や価値を端的に表現するキャッチフレーズです。広告やパッケージ、Webなどあらゆる媒体で用いられ、記憶に残る印象を形成します。顧客との感情的な結びつきを生む力があります。

ブランドコンセプト
ブランドコンセプトは、ブランドが持つ価値、個性、ターゲット、提供する体験などを言語化したものです。商品開発や広告戦略、デザイン統一に活かされ、すべてのブランディング活動の核となる考え方です。

ロゴ・シンボル
ロゴやシンボルは、ブランドの視覚的な象徴として認識される重要な要素です。顧客にブランドを記憶・認識してもらうための入口であり、印象的なロゴはブランド認知と信頼構築に大きく貢献します。

カラーパレット(ブランドカラー)
ブランドカラーは、特定の色を通じてブランドを印象付ける手段です。視認性や印象、感情に影響を与えるため、適切なカラーパレットを定めておくことで、あらゆる媒体での一貫したブランドイメージが形成されます。

フォント(書体)
フォントは、文章表現における「声」のような役割を持ちます。ブランドの性格やトーンを視覚的に伝える要素であり、ロゴ、広告、Webなどあらゆるコミュニケーションで統一性を持たせるために重要です。

ブランドガイドライン(ブランドマニュアル)
ブランドガイドラインは、ロゴやカラー、フォントなどの使用ルールを明文化した文書です。関係者すべてがブランド表現を一貫して行うための共通指針であり、ブランド価値の保護と向上に寄与します。

ステーショナリー(名刺・封筒・レターヘッドなど)
日常業務で使用される文具類にブランドのデザインを施すことで、顧客や取引先へのブランド印象を高めることができます。細部まで一貫したデザインが施されていることで、信頼性やプロフェッショナリズムも強化されます。

クレドブック
クレドブックは、企業が大切にする信条や行動基準、ブランド理念をまとめた冊子です。主に社員向けに活用され、ブランドの価値観を浸透させ、社員一人ひとりの行動とブランドを一致させることを目的とします。

ブランドを社会とつなぐデジタル対話設計「Webコミュニケーション」

ブランドの人格を可視化し、社会と結びつくためのインターフェース群
Web上のコミュニケーションは、ブランドが“生きている存在”として社会と持続的に関係を築くための要となります。コーポレートサイトやブランドサイトをはじめとした各種Webメディアは、ブランドの思想や価値、感情をリアルタイムかつ多面的に伝える場です。
静的な情報発信にとどまらず、SNSやウェビナー、ネイティブ広告などを通じて対話と共感を生むことが求められます。ここでの設計力・編集力・運用力は、ブランドの「生きた知性」として、その持続性と拡張性を支える不可欠な要素です。
コーポレートサイト
企業の顔として機能するWebサイトで、会社概要・事業内容・採用・IR情報などを掲載します。信頼性を高め、顧客や取引先、求職者との接点を広げる重要なブランド基盤です。ユーザー視点での情報設計が大切です。

ブランドサイト
特定のブランドや製品に特化したWebサイトで、ブランドの世界観や価値、ストーリーを伝えることに特化しています。ビジュアル重視のデザインが多く、消費者の感情に訴えるコミュニケーションを展開する場です。

イントラネット
社内専用のWebシステムで、情報共有や業務連絡に加え、ブランド理念や価値観を日常的に伝える手段としても活用されます。社員の理解と共感を深め、ブランドの社内浸透を図るうえで重要な役割を果たします。

オウンドメディア・ブログ
企業が自ら運営する情報発信メディアで、専門性やブランド哲学を継続的に伝えることができます。SEOにも効果があり、検索経由で新しい顧客接点を生み出し、ブランドの認知と信頼を蓄積していく重要なチャネルです。

SNS(Instagram/Facebook/X/TikTokなど)
ブランドの「今」をリアルタイムに伝えるツール。フォロワーとの対話や共感を生み、ブランドの人間味や親近感を高めます。ビジュアル、ハッシュタグ、ストーリーなどを駆使して、多様な訴求が可能です。

プレスリリース・ニュースレター
メディアや関係者へ企業の公式情報を発信する手段で、新商品や戦略発表などのタイミングで活用されます。信頼性あるトーンで継続的に情報発信することが、ブランドの透明性や報道価値の向上につながります。

メールマガジン
定期的に顧客やファンに情報を届けるダイレクトな接点です。キャンペーン案内、コラム、新商品情報などを通じて、ブランドとの関係性を維持・強化できます。開封率・クリック率などの分析も可能です。

ランディングページ(LP)
特定のサービスやキャンペーンに焦点を当てた1ページ完結型のWebページです。広告やSNSからの流入を前提とし、ブランドの魅力を端的に伝えながら、資料請求や購入などのアクションを促します。訴求力の高い構成がポイントです。

オンライン広告バナー/ディスプレイ広告
Webサイト上に表示される広告で、視覚的な印象とブランドロゴ、キャッチコピーを通じて認知を拡大します。ターゲットを絞った出稿が可能で、短期間でブランドイメージを多くのユーザーに届ける手段です。

ネイティブ広告/記事広告
Webメディアの自然な記事形式で掲載される広告です。第三者的な視点でブランドの価値やストーリーを紹介できるため、信頼感や読み手の共感を得やすく、ブランドの深い理解につなげる効果があります。

ウェビナー/オンラインセミナー
オンライン上で開催される説明会や講座形式のイベント。ブランドの専門性や世界観を伝えるリアルタイムの場として、教育的・営業的な効果も期待できます。参加型である点が、ブランド体験の深化に繋がります。

インフルエンサー投稿・コラボ
影響力のある人物と提携し、商品やサービスの魅力を紹介してもらうプロモーション手法です。フォロワーの共感を得やすく、ブランドの信頼性や拡散性を高める戦略的なコミュニケーションです。

ブランドを動かす映像表現「動画コミュニケーション」

視覚と言葉でブランドの深層を描き出す、ストーリーテリングの最前線 動画は、ブランドの価値・世界観・感情を多層的に伝達できる、現代における最も強力なブランド表現手段のひとつです。視覚と聴覚に直接働きかけることで、論理と感性の両面から印象を刻み込み、記憶に残る体験を創出します。 ブランディング動画や会社紹介映像、IR動画、さらには社員教育に活用されるインナームービーまで、あらゆる用途で「映像によるブランド体現」は進化しています。言葉だけでは伝えきれないブランドのニュアンスや、空気感、信念を映像として具現化することが、今後のブランド戦略の核となります。
ブランディング動画
ブランドの世界観やストーリー、製品の魅力を動画で伝える手段。視覚と聴覚に訴えることで記憶に残りやすく、SNSでの拡散性も高いです。共感を呼ぶ構成により、ブランド価値の深化が図れます。

会社案内動画
企業の理念、事業内容、組織文化などを動画で紹介するツール。Webサイトや採用説明会、営業活動などに活用されます。映像によって企業の信頼感・雰囲気を直感的に伝えられる点が強みです。

広報/IR動画
投資家や株主に向けて、企業の戦略・実績・将来ビジョンをわかりやすく伝える動画。決算発表や経営方針説明の場でも使用され、ブランドの信頼性や企業の誠実さを表現する手段として活用されます。

社員研修動画
新入社員や全社員向けにブランド理念や行動基準を伝えるための動画教材。社内教育の効率化だけでなく、ブランドの価値観を社員に深く理解させ、行動に落とし込むための重要なインナーツールです。

五感に届くブランド体験「リアルコミュニケーション」

触れる・感じる・体験する。ブランドの実在性を具現化する現場設計
デジタル全盛の時代にあっても、リアルな接点でのブランド体験は、五感と感情に直接訴える唯一無二の資産です。パンフレットや製品カタログ、パッケージ、店舗什器、体験型イベントなど、実際に「手に取る」「空間に触れる」「対話する」ことによって生まれる接触は、記憶に残るブランド体験を形成します。
こうしたフィジカルなコミュニケーションは、ブランドに信頼感や温度感、具体性を与え、「ブランドが本当にそこにある」と感じさせる力を持ちます。設計・演出の一つひとつが、ブランドの世界観そのものとなるリアルコミュニケーションは、顧客との深層的な関係構築において欠かせない要素です。
会社案内パンフレット
企業の概要や理念、事業内容、実績などをわかりやすくまとめた冊子です。営業活動、展示会、採用などで活用され、手に取って読める信頼感のあるツールとして、対面でのブランド訴求に適しています。

製品カタログ
製品やサービスの情報を詳細に記載した冊子・資料です。写真やスペックだけでなく、使用シーンやブランドコンセプトを織り交ぜることで、単なる情報提供にとどまらず、ブランド価値を伝えるツールとなります。

パッケージ・ラベルデザイン
商品の包装やラベルは、購入前に顧客が直接目にするブランド接点です。見た目の魅力だけでなく、ブランドの個性やメッセージを伝える媒体として重要で、特に消費財では購買動機に直結する役割を担います。

ブランドブック(ブランド理念・ビジョン・トーンをまとめた冊子)
ブランドの理念、トーン、ストーリー、世界観を体系的にまとめた冊子です。社員やパートナー、取引先など、関係者全体にブランドの本質を共有する目的で用いられ、インナーブランディングの要となります。

IR資料・株主通信
株主や投資家に向けて、業績・戦略・将来展望を伝える資料です。数字だけでなく企業の価値観や成長ビジョンを表現することで、ブランドへの信頼を高め、長期的な支持を得るためのブランディングにも活用されます。

社内報/季刊誌
社内向けに定期発行される情報誌で、ブランドに関する最新情報や社員の取り組みを共有します。企業文化や理念を深く浸透させ、社員のブランド理解やエンゲージメントを高める手段となります。

ポップアップショップ/体験イベント
期間限定で設けられる体験型の販売・展示スペース。ブランドの世界観を空間として表現し、消費者に直接触れてもらうことで、記憶に残るブランド体験を提供できます。SNS映えも意識した設計が効果的です。

展示会出展/ブースデザイン
業界イベントなどでの出展時に使用するブースのデザイン・演出です。ブランドの専門性・魅力を空間で伝えるとともに、来場者との接点を創出します。プロフェッショナルで印象的な表現が求められます。

店舗ディスプレイ・什器
店頭でのブランド表現に使用される什器や装飾物です。ブランドカラーやロゴ、コピーを活かして、来店者に印象づけることで購買行動を促します。店舗全体がブランドを体現する「体験の場」となります。

サイン・看板・屋外広告
街中や施設に設置される看板やポスターなどで、ブランドの認知拡大や印象付けに活用されます。通行人の視線を引くデザインやキャッチコピーが重要で、地域密着型のブランディングにも有効です。

ブランド・イベントスポンサー
イベントやスポーツ大会などへの協賛により、ブランドを露出・訴求する手段です。共感されやすい活動や価値観と結びつけることで、ブランドイメージの向上と社会的信頼を得る効果が期待されます。

DM(ダイレクトメール)
顧客のもとへ直接届く郵送型の広告ツールです。ターゲットごとに内容をカスタマイズできるため、ブランドの個別対応力や特別感を伝えるのに有効。紙の手触りもブランド体験の一部となります。

チラシ・フライヤー
イベントやキャンペーン、店舗情報などを簡潔にまとめて配布するツール。短期集中型の訴求に適しており、ブランドの第一印象を手軽に届けられます。配布場所やタイミングの設計も成果に影響します。

ノベルティグッズ・販促物
ロゴ入りの文具、トートバッグ、Tシャツなど、実用的かつ記憶に残るアイテムとして配布されます。顧客との接点を作り、ブランドを日常に浸透させる効果があり、展示会やイベントでも活用されます。

採用ブランド戦略の最前線「採用コミュニケーション」

人材との“最初の対話”をデザインする、未来志向のブランド接点
採用活動は、単なる人材確保の手段ではなく、ブランドの未来を共につくる仲間との出会いの場です。採用サイト、動画、パンフレット、ブース設計といったツール群は、企業の哲学・文化・価値観を、求職者が等身大で感じ取れる「ブランド体験の入り口」となります。
合理性だけでなく、共感や憧れといった感情を喚起する構成が求められ、ひとつひとつの情報設計・演出がブランドの“人格”を形づくります。人を惹きつけ、選ばれ、共に未来を築いていく。その起点を支えるのが、採用コミュニケーションの真の役割です。
採用サイト
求職者に向けて会社の魅力や働く環境を伝える専用Webサイトです。企業理念や社員インタビュー、オフィス紹介などを通じて、ブランドの価値観や雰囲気を体感してもらう設計が求められます。

採用動画
会社の雰囲気や社員の声、働き方を視覚的に伝える動画です。若年層の求職者には特に効果的で、SNSや採用イベントでの活用にも適しています。感情に訴える構成でブランドの魅力を伝えます。

採用パンフレット
採用活動における説明資料として、企業文化や制度、キャリアパスなどを掲載します。デザインやコピーにもブランドの個性を反映し、求職者に対する第一印象や信頼感に直結する重要なツールです。

採用ブースデザイン
合同説明会などの採用イベントで使用するブースの空間演出です。ブランドカラーやロゴを活かし、視覚的に印象に残る空間を作ることで、求職者との出会いの場をブランド化し、差別化を図ることができます。

ブランディングツール制作事例10選

ブランディングツールは、企業や商品の「らしさ」を可視化し、共感と信頼を築くための戦略的な設計物です。ここでは業種や目的の異なる10の実例を通して、ロゴ・Web・パンフレットなどがどのように活用され、ブランド価値を高めているのかをご紹介します。
01.製造業 企業ブランディング事例|新光ネームプレート株式会社
新光ネームプレート株式会社の創業70周年を機に、企業ブランディングと周年ブランディングを同時展開。ブランドメッセージ「誇りに、魂を込める。」を軸に、ロゴ・Web・パンフレット・周年誌など幅広いツールを戦略的に制作。製品クオリティの高さと職人の矜持を、国内外に伝える統合的なブランディングを実現しました。

02.建設業 企業ブランディング事例|株式会社横田海事
横田海事のVI開発およびブランディングプロジェクトでは、港湾土木・浚渫・曳航といった事業の専門性とスケール感を具現化。厳格な撮影規制をクリアして実現したドローン撮影、工事風景を大胆に使用したWebサイト、天綴じによるダイナミックなパンフレット設計など、ブランドの“現場力”と“信頼性”を体現するツール群を構築しました。

03.不動産業 企業ブランディング事例|株式会社伊勢豊
株式会社伊勢豊のVI開発では、老朽化したブランドイメージを刷新するべく、「不動産に、価値を。街に、あらたな魅力を。」を中核コンセプトに策定。企業の思想や社風を丁寧に言語化・ビジュアル化し、会社案内パンフレットとコーポレートサイトを統一感あるデザインで構築。写真撮影も含め、企業の信頼性と地域密着性を訴求するブランディングを実現しました。

04.宿泊業 事業ブランディング事例|CONGRATS HOTEL KYOTO
京都・五条に新規開業した「CONGRATS HOTEL KYOTO」において、ブランド開発からロゴ、アメニティ、Web、ステーショナリーまでを一貫してディレクション。旅の終着点としての情緒と、“遊び場”としての高揚感を融合させたブランディングにより、記憶に残るユニークな存在を設計しました。誰にでも好かれるのではなく、熱烈に愛される場を目指した、強く個性を放つブランドデザインを実現しています。

05.製造業 事業ブランディング事例|SUNPOCKET
株式会社ワイズの自社ブランド「SUNPOCKET」では、ランドセル製品の魅力を伝えるため、ブランドカタログやWebサイトをトータルでリニューアル。子どもたちの自然な日常を切り取ったビジュアルと、カスタマイズ可能な製品特徴を丁寧に訴求。ブランドメッセージ「おめでとう、素敵な毎日のはじまり。」を体現しながら、商品の魅力と購入導線を両立したブランディングツール群を展開しています。

はちみつ工房のリブランディングでは、「はちみつを五感で楽しむ」をコンセプトにCI/VIを刷新。ロゴやパッケージ、ブランドサイトから紙袋に至るまで、ブランドの世界観を丁寧にデザイン。特に蜂蜜酒「ピュアミード」では、製法やストーリーを映像・Web・リーフレットで多角的に表現。体験価値と美しさを両立したツール群で、ブランドの魅力を直感的かつ深く伝えるブランディングを実現しました。

07.食品製造業 商品ブランディング事例|レゾナンスオイル
Resonance Oilのブランディングでは、「美容と健康をつくる」という機能価値を軸に、パッケージ・Web・リーフレットをトータルに設計。TERAQOL技術による高機能性と上質さを、視覚的に洗練されたデザインで表現。視認性とユーザビリティを両立させたブランドサイトや、高級感あふれるパッケージにより、ブランドの独自性と優位性を強く印象づけるブランディングを実現しました。

08.建設業 採用ブランディング事例|株式会社細田組
株式会社細田組のブランディングでは、「つなぐ」をキーワードにコーポレートサイト・採用サイト・採用動画・ポスターまでを統一設計。社員の人柄や社風が伝わるストーリー性のあるコンテンツと、現場の臨場感を活かした撮影演出により、若手採用の強化と企業イメージの刷新を同時に実現。デザイン・構成・CMS導入まで包括的に支援することで、採用起点のブランド価値向上を成功へと導きました。

09.土木業 採用ブランディング事例|株式会社大林組
スーパーゼネコン・大林組の土木職採用に向け、パンフレットと動画を連動させたブランディングツールを制作。巨大プロジェクトのスケール感と「人を大切にする姿勢」を両軸に設計し、現場撮影による臨場感と社員インタビューによるリアリティで、“挑む人の魅力”を引き出しました。採用初期接点でのブランド体験を強化し、共感を呼ぶ採用コミュニケーションを実現しています。

10.児童福祉事業 採用ブランディング事例|Kiitos CHILD CARE
保育園「Kiitos CHILD CARE」の採用強化を目的に、Webサイトと採用パンフレットを統合的に開発。園の自由で温かな文化を“直感的に伝えるデザイン”で具現化しました。Webサイトでは動きと色彩を活かし、保護者・求職者双方に楽しさと安心感を訴求。パンフレットでは「数字から紐解くKiitos」というユニークな構成で興味を喚起し、ブランドの個性を鮮やかに表現。採用ブランディングにおける“体験型ツールデザイン”を実現しました。

ブランディングツール制作でよくある20の質問

ブランディングツール制作に関する疑問や不安にお応えする「よくある20の質問」をまとめました。ロゴやパンフレット、Webサイトの整備における基本的な考え方から、社内外の活用ポイント、制作プロセスまでを網羅的に解説します。
Q1.ブランディングツールって何ですか?
ブランディングツールは、企業のブランド価値を伝え、内外と円滑にコミュニケーションを図るために設計された各種ツール(ロゴ、パンフレット、ブランドサイトなど)を指しています。
Q2.ブランディングツールはなぜ重要なのですか?
ブランドの一貫性と信頼性を担保し、顧客や社員との信頼関係構築に寄与する「視覚化された戦略資産」として、企業価値を中長期的に高める役割があります。
Q3.ブランディングツールにはどのような種類がありますか?
思想的基盤(MVVやコンセプト)、視覚要素(ロゴ、カラー、フォント)、リアル接点(パンフレット、名刺、パッケージ)、デジタル接点(Webサイト、動画)、採用・IR関連など多岐に渡ります。
Q4.小規模な企業にもブランディングツールは必要ですか?
はい。企業規模に関わらず、信頼の可視化やブランドの差別化は不可欠です。名刺やWebサイト、理念の明文化だけでも効果的なブランディングが可能です。
Q5.ブランディングツールはどの順番で整備すべきですか?
まずはMVVやブランドコンセプトなど思想面を明文化し、それを基にロゴやガイドラインを策定。その後、名刺・パンフ・Webなどタッチポイントに展開していく流れが理想的です。
Q6.デザインだけでブランドは伝わるのでしょうか?
デザインはあくまで“伝達手段”であり、背後にあるブランドの理念・思想・ストーリーとの整合性が不可欠です。ツール設計では言語・視覚・体験の三位一体が求められます。
Q7.社内向けのブランディングツールはありますか?
クレドブックやブランドブック、社内報、インナーポスターなどがあり、社員の意識統一や理念の浸透を目的としています。インナーブランディングにおいて重要です。
Q8.ブランディングツールの制作を外部に依頼する際のポイントは?
ブランド戦略に理解があるか、一貫性のあるクリエイティブ設計ができるか、実績とプロセスに信頼性があるかなどが判断基準となります。
Q9.ブランドガイドラインはなぜ必要ですか?
ロゴやカラーの使用ルールを定めることで、全ての接点におけるブランド表現の統一を保ち、誤用やブレを防ぐ役割を果たすため、ブランド運用に不可欠です。
Q10.ブランドガイドラインとVI(ビジュアルアイデンティティ)は同じですか?
密接に関連していますが、VIはロゴやカラーなどの視覚表現そのものを指し、ブランドガイドラインはそれをどう使うかの使用規定です。
Q11.成功事例はどこで参考にできますか?
本記事内でも紹介している実績紹介(ブランディングツール制作事例10選)をご覧いただくことで、業種別の効果的な活用法をご理解頂けます。
Q12.ブランディングツールは一度作れば終わりですか?
いいえ。市場環境や事業フェーズの変化に応じて定期的な見直しやアップデートが必要です。特にWebや動画などはタイムリーな改訂が求められます。
Q13.インナーブランディングとアウターブランディングの違いは?
インナーは社員向け、アウターは顧客や社会向けの施策です。両者が連動してはじめて、真のブランド力が醸成されます。
Q14.ブランディングツールは全て揃えなければいけませんか?
すべてが必須ではありません。事業規模や目的に応じて必要なツールを選定し、優先順位をつけての導入が現実的です。
Q15.社名変更やロゴ刷新といったリブランディング時に注意すべき点は?
変更の背景や意図を社内外に丁寧に伝え、ツールの統一と移行計画を段階的に進めることが重要です。混乱やブランド毀損を防ぐ対応が求められます。
Q16.ブランドコンセプトとタグラインの違いは何ですか?
コンセプトはブランドの核となる思想・方向性、タグラインはそのエッセンスを短い言葉で表現したキャッチコピーです。
Q17.ブランド価値はどのように測定・評価すれば良いですか?
定性的にはブランド認知や共感度、定量的には顧客ロイヤルティ、リピート率、社員エンゲージメントなどを指標として活用できます。
Q18.採用ブランディングと企業ブランディングの関係は?
採用ブランディングは、企業ブランディングの一部として設計されるべきです。一貫性のある世界観・メッセージが応募者の共感と定着につながります。
Q19.ブランディングツール制作の期間はどのくらいですか?
内容や規模によりますが、ロゴ開発なら3ヶ月程度、Webサイト制作なら4〜6ヶ月程度、トータルブランディングでは半年〜1年以上かかる場合もあります。
Q20. B2B企業でもブランディングツールは必要ですか?
はい。むしろBtoBこそ信頼の可視化が重要です。採用や営業活動において、ブランドの一貫性や理念を示すツールは大きな差別化要因となります。
まとめ:ブランドの「らしさ」を伝える、戦略的ツール設計のすべて
ブランドの本質は、理念や価値観を「伝わる形」にすることで社会との信頼を築きます。本ページでは、MVVやロゴ、Web、動画、パンフレットなど多様なブランディングツールの種類と活用法を体系的に解説。目的別の活用例や実践的な制作事例、FAQも網羅し、これからブランドを構築・再設計したい企業に向けた総合的なガイドとして構成しています。
ブランディングチーム
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
東京のブランディング会社 パドルデザインカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。