
139
【担当者必見】反応率を高めるホームページの作り方
売上につながるホームページ設計、10の鉄則
デザイン・導線・SEOまで、今すぐ実践できる成果直結メソッドを紹介します。
ただ作るだけで終わらせない。成果に直結するホームページの設計術
「ホームページはあるのに、なかなかお問い合わせが来ない…」そのようなお悩みをお持ちではありませんか?
実は、ホームページは“ただ作る”だけでは、自社が期待するお問い合わせや商品購入などの具体的なアクションにはつながりにくいのが現実です。成果を生むホームページには、「従来以上に来訪者を増やす施策」そして、「訪問者が自然と行動したくなる仕掛け」をページ全体に適切に配置することが重要です。
本記事では、専門的な知識がない方でも実践できる「反応率を高めるホームページの作り方と施策」を、ステップごとに丁寧に解説いたします。デザインの工夫、導線設計、文章の書き方、そして心理的なアプローチに至るまで、反応を得るための具体的なポイントをわかりやすくお伝えしてまいります。
これからホームページを改善したい方、あるいはこれから作成を検討している方にとっても、お役立ていただける内容となっていますので、「成果につながるホームページ」を目指す企業担当者様はぜひご一読ください。
成果につながるホームページ制作 10の基本項目

ビジネスの成長やブランド価値の向上において、ホームページの役割はますます重要になっています。一方、見た目が美しいだけのホームページでは、思うような成果を得ることはできません。ユーザーの心を動かし、具体的な行動(問い合わせ、購入、来店など)へと導くためには、「成果につながる」視点から、計画的かつ戦略的に制作を進めることが大切です。ここでは、成果につながるホームページ制作の基本項目を紹介します。
1.用途・目的を明確化する
ホームページ制作において、最初に取り組むべき大切なステップは、「そのホームページを何のために作るのか」という目的の明確化です。例えば、「お問い合わせ数の増加」「店舗への集客」「商品やサービス購入への誘導」など、用途・目的によりWebサイトの構成やコンテンツ、さらにはデザインの方向性まで大きく変わってきます。
目的が曖昧なままでは、ユーザーにとって魅力的な情報が届かず、結果として思うような成果につながりません。「何のために」「誰に向けて」作るのかを、制作の初期段階で明確に定めておくことが、成果を出すホームページの第一歩です。
2.ターゲット(ペルソナ)を設定する
ホームページを効果的に活用するためには、「このサイトを誰に届けたいのか」という明確なターゲット設定が重要です。そこで、理想的なお客様像、いわゆる“ペルソナ”を具体的に思い描く作業を行います。ペルソナを設定する際には、次の点を深掘りしていきます。
・年齢や性別
・職業やライフスタイル
・抱えている悩みや課題
・よく使う言葉や検索傾向
これらの情報をもとに、まるでその人物が実在しているかのように詳細なプロフィールを描いていくことで、ホームページに必要な情報の方向性や表現方法が自然と定まっていきます。
誰に向けて発信しているのかが明確になることで、ターゲットの心に届くコンテンツやデザインを作ることができ、結果として問い合わせや商品購入といった具体的な成果につながります。
3.導線設計(カスタマージャーニー)を考える
成果につながるホームページを作るうえで大切なのが、「ユーザーがどのような流れでホームページを閲覧し、どのタイミングで行動を起こすのか」をあらかじめ設計することです。これを導線設計、またはカスタマージャーニーの設計と言います。
ホームページを訪れるユーザーは、最初から申し込みや商品購入などの消費行動を目的に来ているとは限りません。多くの場合、情報収集や比較検討の段階にあるため、ユーザーの心理や興味の変化に合わせ、適切な情報を自然な流れで提供していくことが大切です。
4.コンテンツを準備する
成果につながるホームページを制作するには、「どのような情報を、どのように伝えるか」を深掘りしていくことが、とても重要なポイントとなります。その際、特に意識しなければならないのは、企業目線でなく“ユーザー目線”でコンテンツ構成を行うという点です。訪問者は、自分にとって有益な情報や、課題を解決してくれるコンテンツを求めホームページを訪れます。このことを留意し、次のような“分かりやすい構成”を意識してコンテンツ開発を行うことで、ユーザー行動の後押しへとつながります。
《効果的な情報提供の流れ》
(1)ファーストビュー(最初に表示される画面)で興味を惹きつける
(2)サービスや商品の魅力・強みなど分かりやすく伝える
(3)実績やお客様の声など、信頼性を高める情報を掲載する
(4)問い合わせや申し込みを促すボタン(CTA)を適切な場所に配置する
訪問者の視点に立ち、「どこで不安を感じるか」「どんな情報が後押しになるか」を丁寧に考えながら導線設計を図ることで、自然な流れでアクション(問い合わせや購入)につながるホームページに仕上げることができます。
5.ホームページデザインと構成の決定
ホームページの成果を左右する大きな要素の一つが、「デザイン」と「構成」です。ユーザーにとって見やすく、使いやすいことはもちろんのこと、安心感や信頼感を抱いてもらうための工夫も欠かせません。
まず基本として、スマートフォンやタブレットからの閲覧が増えている現代においては、スマホ対応(レスポンシブデザイン)は必須です。どの端末からでも快適に閲覧できることが、ユーザーの離脱を防ぎ、反響数の向上へとつながります。 また、色使いやフォント、写真の選定においても、一貫性を持たせることが大切です。サイト全体に統一感があることで、ブランドイメージの向上や信頼感の醸成につながります。
さらに、ユーザーに特に注目してほしいポイントには、見出しや余白、アイコンなどの視覚的要素を用いて強調することで、自然と視線が留まるよう工夫することも大切です。読みやすさを追求しながらも、重要なメッセージや行動を促すポイントを効果的に際立たせる工夫が、成果を生むホームページには欠かせません。ただし、ユーザーの視点に立ち、直感的に操作できることを重視したデザインと構成であることが、成果へとつながる重要なポイントです。
6.検索優位獲得の最重要項目「内部SEO対策」
ホームページの成果の最大化には、検索エンジンでの上位表示が不可欠です。そのため、SEO内部対策として、サイト構造やコンテンツをSEO(検索エンジン最適化)に配慮した設計を行うことが大切です。基本的なSEO内部対策は次の通りです。
(1)タイトルタグの最適化
ページ内容に適したキーワードを含めたタイトル設定が重要なポイントです。タイトルは検索結果に表示される重要な要素でもあるため、ユーザーのクリック率にも多大な影響を及ぼします。
(2)見出しタグ(h1/h2など)の適切な設定
ページタイトルやコンテンツが検索エンジンに正しく伝わるよう、キーワードを意識したタイトルや見出し設定を行うことが重要なポイントです。
(3)メタディスクリプションの設定
検索結果に表示される説明文として重要な役割を担います。訪問者の興味を引き、クリックにつなげる文章を用意しましょう。
(4)URL構造の最適化
シンプルでわかりやすいURLを設定します。できるだけキーワードを含め、意味のある構造にすることが大切です。
(5)内部リンクの整備
関連するページ同士を内部リンクでつなぐことで、サイト内の巡回がスムーズになり、検索エンジンがページの関連性を理解しやすくなります。
(6)画像の最適化
ファイル名にキーワードを含め、alt属性に画像の内容を説明するテキストを設定します。画像のファイルサイズも軽量化することで表示速度を速めます。
(7)ページの表示速度を改善
サイトの読み込みが遅いとユーザーの離脱が増え、SEO評価にも悪影響が出ます。不要なコードの削除やキャッシュ利用、画像圧縮などで高速化を図りましょう。
(8)重複コンテンツの回避
同じ内容のページが複数存在すると評価が分散するため、canonicalタグの設定や内容の整理を行います。
(9)構造化データの活用
検索エンジンは、通常のHTMLだけではページ内の情報を「どんな意味か」まで正確に理解するのが難しいため、schema.orgを使って「これは会社名」「これは商品価格」「これはレビュー」などと、意味づけ(=セマンティックな情報)を明示することで、検索エンジンへの正確なページ内容の理解を促します。
(10)Googleアナリティクスやサーチコンソールの設定
公開後のアクセス解析に向け、Googleアナリティクスやサーチコンソールの導入も忘れずに行いましょう。これらのツールを活用することで、訪問者の動向を把握し、さらに効果的な改善策の検討が可能になります。
公開後こそ、真価が問われる「ホームページ運用」

ホームページの公開は、あくまでも“スタート地点”に過ぎません。本当に重要なのは、公開後どのように検証を行い、改善を重ねていくかです。まずは、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを活用し、訪問者の行動を把握することから始めましょう。ホームページ改善ヒントは、以下の点などから読み取ることができます。
Googleアナリティクスから読み取れるホームページ改善ヒント
(1)ページビュー数:各ページがどれだけ閲覧されているか
(2)平均滞在時間:どのページで滞在時間が長いか、短いか
(3)直帰率:1ページだけ見てサイトから離脱したユーザーの割合
(4)離脱率:どのページで離脱が多いか
(5)コンバージョン率:問い合わせ、購入など「成果」に対する到達率
(6)流入経路:どこから訪問しているか(検索、SNS、広告、直接など)
(7)ユーザー属性:年齢・性別・地域・デバイスからターゲット層との乖離を確認
こうしたデータをもとに、ユーザーがサイトをどのように利用しているかを分析することで、改善すべき箇所がより明確になります。
さらに、成果を高める施策にはABテストがあります。見出しやボタンの文言などを比較・検証することで、より効果的な表現を見つけ出すことができます。一見すると些細な違いでも、ユーザー行動に大きな影響を与えるケースも少なくありません。
このように、公開後も継続的に検証・改善を重ね続けることこそが、成果へと導くホームページ運用の最重要ポイントです。「作って終わり」ではなく、作ってから「育て続ける」という視点で、ホームページを有効に活用していきましょう。
さらなる集客向上に向けた施策「コンテンツSEO」

ホームページの集客力を継続的に高めていくには、検索エンジンからのアクセス、いわゆる「自然検索からの流入」数を増やすことが大切です。そのための有効な施策として注目されているのが「コンテンツSEO」です。
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索ニーズに応える質の高い情報を、戦略的に記事やページとして作成・発信していくことで、検索結果での上位表示を目指す取り組みです。単にキーワードを盛り込んだ記事を量産するのではなく、「誰に向けて」「どんな悩みを解決するのか」「どのような価値を提供できるのか」といった視点を大切にしながら、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツを丁寧に積み重ねていく施策が求められます。
コンテンツSEOでは、検索エンジンとユーザーの双方から評価されるコンテンツを発信することが、検索エンジンからの評価と、ユーザーからの評価、すなわち長期的な集客につながります。コンテンツSEOは、時間をかけて取り組む価値のある施策であり、持続的なアクセス向上に貢献する重要な戦略の一つです。コンテンツSEOの代表的なメリットは次の通りです。
(1)中長期的に安定した集客
一度上位表示された記事やページは、広告費なしでも継続的にアクセスを集めます。季節需要や検索ニーズに合わせたコンテンツなら、毎年自然流入が期待できます。
(2)広告費を抑えられる
広告費用が発生しないため、コストを抑えながら長期的な集客が可能。特にB2Bや高単価商品では、高い費用対効果を得ることができます。
(3)ユーザーの課題解決から信頼を得られる
ユーザーの悩みや疑問を的確に解消するコンテンツは、「信頼される情報源」としてブランド価値を高めます。そのため、自社サービスへの問い合わせ・成約にもつながりやすい導線を作ることができます。
(4)資産として積み上がる
良質な記事やページは「企業資産」となり、時間とともにWeb全体の評価を底上げします。また、コンテンツが多いほど内部リンクも強化され、サイト全体のSEOにも好影響をもたらします。
(5)指名検索やSNS流入など他チャネルにも波及
SEOコンテンツを見たユーザーがSNSでシェアしたり、企業名を検索したりと、他の流入チャネルへの好影響が期待できます。結果、ブランド認知の拡大にもつながります。
ブランディングチーム
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
東京のブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。