迷わせない設計が、選ばれる理由になる

ユーザーの心理と行動を読み取り、自然に成果へと導く仕組み「導線設計」を解説します。

Introduction

ユーザーの行動を“デザイン”する。成果へと導くホームページの導線設計とは?

ホームページを訪れるユーザーに対して、見てほしい情報をしっかりと届け、資料請求や商品購入などの購買行動へとつなげるためには、単に情報を並べるだけでは不十分です。成果を生むホームページは、ユーザーが迷うことなく必要な情報にたどり着き、「この会社なら信頼できそう」「この商品を購入したい」と感じてもらえるよう、戦略的に設計されています。
重要なのは、ユーザー心理や行動を的確に捉え、自然な流れで目的のアクションへと導く「導線設計(ユーザーフロー設計)」です。効果的な導線設計には、以下のようなポイントが特に重要です。

◉ゴール(コンバージョン)から逆算して設計する

ホームページを訪れたユーザーに最終的に「どんな行動をしてほしいのか(=ゴール)」を明確に定めることが、導線設計の出発点です。たとえば、「お問い合わせをしてもらいたい」「資料をダウンロードしてもらいたい」「商品を購入してほしい」など、サイトの目的に応じた具体的なゴールを設定しましょう。
そのうえで、ユーザーがそのゴールにたどり着くまでの情報の流れやページ構成を、ゴールから逆算して設計していきます。ユーザーが迷わず、ストレスなく行動に移れるように、余計なステップや不要な情報はできるだけ省き、シンプルでスムーズな導線に整えることが大切です。ゴールから逆算して構成を考えることで、ユーザーの行動が自然と誘導され、コンバージョン率の高いホームページ制作へとつながります。

◉訪問者の目的に応じて、ページ構成を最適化する

一方、ユーザー目線で構成を考えることも大切です。ホームページに訪れるユーザーは、サービスの詳細を知りたい、別の人は料金や事例を確認したいなど、目的や関心は様々です。ユーザーの行動パターンやニーズを事前に想定し、それに合わせて情報の配置やページの流れを整えることで、求める情報にスムーズにたどり着ける構成となるため、離脱防止から成果へとつながる可能性を高めることができます。

◉視線の流れを意識したレイアウト(例:Z型・F型)を採用する

ユーザーがホームページを閲覧する際の視線の動きには一定のパターンがあります。たとえば、一般的に英語や日本語の読み方向に沿って「Z型」や「F型」といった視線の流れがよく見られます。これらのパターンを意識したレイアウトを採用することで、ユーザーは自然に重要な情報へ目を向けやすくなります。視線誘導に沿ったデザインは、情報を見つけやすく、読みやすい印象を与えるため、ページからの離脱を防ぎ、目的の行動へとつなげやすくなります。

◉行動を促すボタン(CTA)を効果的に配置・デザインする

ホームページ上でユーザーに資料請求やお問い合わせ、購入などの具体的なアクションを促すためには、「Call To Action(CTA)」と呼ばれるボタンの設置が重要です。CTAは、ユーザーが次に何をすればよいのかを明確に伝える役割を担っています。そのため、ページ内のどこに配置するか、どのような色・形・文言にするかといったデザインや表現は非常に重要です。視認性が高く、直感的にクリックしたくなるようなCTAを適切に配置することで、ユーザーを迷わせることなくスムーズに目的の行動へと導くことができます。

◉スマートフォンでも快適に操作できるUI/UXを整える

現在、多くのユーザーがスマートフォンからウェブサイトへとアクセスしています。そのため、モバイル端末でもストレスなく閲覧・操作できるようにする配慮は、ウェブ設計において欠かせません。モバイルファースト視点とは、スマートフォンでの使いやすさを最優先に考え、レイアウトやボタンのサイズ、文字の見やすさ、読み込み速度など、ユーザー体験(UX)と操作性(UI)を最適化することです。スマホでも快適に使えるサイトは、ユーザーの離脱を防ぎ、成果へとつながる重要な要素となります。

◉離脱が多いページを分析し、改善を繰り返す

ユーザーがどのページで離脱しているのかの把握は、ホームページの改善においてとても重要です。アクセス解析ツールなどを活用して離脱率の高いページを特定し、その原因を探ることで、適切な改善策を講じることができます。たとえば、情報が分かりにくい、読み込みが遅い、次のアクションが明確でないといった課題が見つかることもあります。こうした分析と改善を定期的に繰り返すことで、ユーザーの満足度を高め、最終的にはコンバージョン率の向上にもつながります。

導線設計でホームページを営業ツールに進化させる

導線設計は、ホームページを単なる情報発信の場としてではなく、ビジネスの成果につながる“営業の要”として機能させるための重要な考え方です。ユーザーがどのような情報を求め、どのような行動をとるかを深く理解し、その心理や動線を的確に設計することで、自然とお問い合わせや購入といった目的のアクションへと導くことができます。
ユーザー視点に立ち、一つひとつの行動を丁寧にデザインしていくことが、ホームページから成果を生み出す第一歩となるのです。

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治

東京のブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。