限られた予算でも、伝わるパンフレットはつくれる。

限られた予算で効果の高い会社案内を制作するための、ポイントをページ数ごとに紹介します。

Introduction

限られた予算で会社案内パンフレット制作を成功へと導くコツ

限られた予算でも、工夫次第で効果的な会社案内パンフレットは実現できます。重要なのは、目的とターゲットを明確にし、情報を精査して優先順位をつけること。無駄を省きながらも、伝える力を最大化するためのポイントをご紹介します。

4ページ構成で制作する会社案内パンフレット

4ページ構成の会社案内パンフレットは、情報量とコンパクトさのバランスが求められます。限られたスペースで企業の魅力を的確かつ印象的に伝えるためには、情報構成やレイアウトに工夫が必要です。ここでは、4ページ構成で効果的な会社案内パンフレット制作を行うための、4つのポイントをご紹介します。

◉1.伝えるべき情報の明確な整理

はじめに行うべきは、「伝えるべき情報の明確な整理」です。4ページの限られたスペースにすべての情報を詰め込もうとすると、読み手にとって分かりにくく、印象に残りにくい構成になってしまうことがあります。そのため、企業として伝えたい情報を「企業理念」「事業内容」「実績紹介」「会社概要」など、優先順位をつけて整理し、必要最小限かつ効果的な要素に絞り込むことが大切です

◉2.レイアウトとデザインの工夫

次に重要なのが、「レイアウトとデザインの工夫」です。中面の見開きページは、1枚の大きなキャンバスとして使えるため、ビジュアルや写真を大きく配置して、企業の雰囲気や強みを直感的に伝えることも可能です。また、余白を活かしたレイアウトや、視線の流れを意識したデザインを心掛けることで、読み手にストレスを与えず、内容を自然と理解してもらえる構成になります

◉3.読み手目線での構成

さらに、「読み手目線での構成」も重要なポイントです。初めて会社案内に目を通す方にも理解しやすいよう、業界用語を極力避ける、図やアイコンを用いた説明を取り入れるなど、読み手への配慮を行うことで、情報の受け取りやすさが格段に向上します。加えて、キャッチコピーや見出しにも工夫を凝らし、企業の特徴や独自性を直感的に伝えることが大切です。

◉4.紙質や印刷仕上げへの配慮

最後に、「紙質や印刷仕上げにも配慮すること」が、全体のクオリティを左右します。しっかりとした紙質を選ぶことで企業の信頼感が高まり、マットやグロスなど印刷の質感によって印象も大きく変わります。手に取ったときの感触や視覚的な仕上がりにも配慮することで、会社案内パンフレットそのものが企業イメージの一部として機能します。

4ページというシンプルな構成の中にも、企画・設計・デザイン・印刷仕上げにおいて多くの工夫と配慮が求められます。ターゲットや使用シーンを明確にしながら、情報の取捨選択と表現手法を丁寧に検討することで、読み手の心に残る質の高い会社案内パンフレットの制作が可能となります。貴社の価値を的確に伝えるための会社案内になるよう、これらのポイントにご留意ください。

6ページ構成で制作する会社案内パンフレット

6ページ構成の会社案内パンフレットは、企業の魅力や事業内容をより深く、そして丁寧に伝えることのできる、最小限のページ構成です。4ページ構成に比べより多くの情報掲載が可能なため、企業理念から具体的なサービス内容、実績紹介、組織体制、さらにはCSR(企業の社会的責任)への取り組みなど、多面的な情報をバランス良く盛り込むことができます。読み手にとっても、立体的に企業理解を深められる構成であるため、営業活動はもちろん、採用・広報・展示会など、さまざまな場面で高い効果を発揮します。ここでは、6ページ構成で効果的な会社案内パンフレット制作を行うための、5つのポイントをご紹介します。

◉1.開きページを活用したダイナミックなレイアウト

6ページ構成は、通常A4サイズ巻き三つ折りの横開き形式で制作されることが多く、折りたたんだ状態ではコンパクトながら、広げると見開きページを活用したダイナミックなレイアウトが展開できます。表紙をめくることで、視覚的なインパクトとともに企業の第一印象を強く印象づけることが可能なため、中面で具体的な事業紹介やサービス内容へと自然に誘導する構成が一般的だと言えます。

◉2.ページ毎の役割と情報構成

6ページ構成のメリットを最大限に活かすには、「ページごとの役割分担」が大切なポイントになります。例えば、1ページ目(表紙)では企業ロゴやキャッチコピーを効果的に配置し、ブランドイメージを強く印象づけます。2~3ページにかけては、企業理念やコンセプトをダイナミックに演出し、4〜5ページでは、強み訴求、事業・商品・サービス紹介など、ストーリー性を持たせながら読み進められるよう情報展開を行います。
6ページ目(裏表紙)には、会社概要や沿革、アクセスマップ、問い合わせ先などを分かりやすく掲載し、実際のアクションにつなげる情報を配置するのが効果的です。

◉3.写真や図表、インフォグラフィックなどのビジュアル要素

6ページ構成を活かして、写真や図表、インフォグラフィックなどのビジュアル要素を多く取り入れる他、片観音折りの特性を活かしたギミック表現を取り入れることで、直感的な理解と記憶に残りやすいインパクトある表現が可能となります。特に、実際のオフィス風景や製品を写真付きで紹介することで、企業に対する信頼感や親近感を高めることができます。

◉4.読み手目線の情報構成

さらに、読み手の目線に立った設計や文章表現も欠かせません。難解な表現や専門用語を避け、誰が読んでもわかりやすい内容にすることで、より広い層に対してアプローチ可能な会社案内パンフレットに仕上げることができます。また、見出しやキャッチフレーズに企業独自の強みや価値観を込めることで、他社との差別化を図ることができます。

◉5.紙質や印刷仕上げへのこだわり

印刷・製本の仕上がりにもこだわることで、会社案内パンフレットの完成度をさらに高めることができます。用紙選定や2次加工に工夫を凝らすことで、企業イメージ向上を図ることができるため、目的やブランドイメージに合った仕様を検討することが大切です。

6ページ構成の会社案内パンフレットは、情報量・デザイン性・訴求力を併せ持つことのできる、企業のブランディングに有効なコミュニケーションツールとなります。自社の魅力や特徴を的確かつ効果的に伝えたいと企業にとって、必要最小限の構成といえるでしょう。

8ページ構成で制作する会社案内パンフレット

8ページ構成の会社案内パンフレットは、企業理念やビジョンはもちろん、自社の強み・特長、事業内容やサービス紹介、実績、組織体制、CSR・SDGsの取り組みなど、多岐にわたる情報を体系的かつ丁寧に伝えることのできる、情報量と表現力に優れたコミュニケーションツールになります。ページ数に余裕があるため、単なる概要紹介にとどまらず、企業の強みやこだわり、価値観を読み手に深く理解してもらうための構成が可能だと言えます。ここでは8ページ構成で効果的な会社案内パンフレット制作を行うための、3つのポイントをご紹介します。

◉1.ページ毎の役割と情報構成

一般的にはA4サイズを中綴じ製本で構成し、見開きページを効果的に活用することで、訴求力が高く、読みやすいレイアウトを実現します。構成としては、以下のように各ページに明確な役割を持たせることで、ストーリー展開が可能になります。

・1ページ目(表紙):企業ロゴやキャッチコピー、キービジュアルを用いて、ブランドイメージを強く印象づける
・2ページ目:ミッション・ビジョン・バリューやブランドコンセプトなど、信頼の土台となる情報を掲載
・3〜6ページ目:主力事業の紹介、サービスや製品の詳細、導入事例や顧客の声、業務の流れなど、具体的かつ視覚的に魅力を伝える内容を中心に展開
・7ページ目:CSR活動やSDGsへの取り組み、環境保全、地域貢献など、企業の社会的責任を紹介することで、時代に即した信頼感を訴求
・8ページ目(裏表紙):会社概要や所在地・アクセスマップ、問い合わせ先、QRコードなど、実際のアクションにつながる情報を明瞭に掲載

8ページ構成では、各ページにゆとりを持たせることができるため、写真やインフォグラフィックなどのビジュアル要素を効果的に盛り込むことができます。これにより、読み手の理解を深めるだけでなく、企業の雰囲気や実際の業務内容を直感的に伝えることができます。
特に、人物写真(社員の様子やチームの雰囲気)や現場写真(工場、店舗、施設など)は、企業への親しみや安心感を高めるうえで有効なコンテンツだと言えます。

◉2.ターゲットに合わせたトーンと構成

文章表現において最も重要な要素のひとつが、「ターゲットに合わせたトーンと構成」の選択です。誰に向けて発信するのかを明確にしたうえで、そのニーズや関心に寄り添った言葉選びや構成を行うことで、読み手が理解しやすく、共感を得やすい内容となり、パンフレット全体の訴求力を格段に高めることができます。
ターゲットが異なれば、求められる情報や言葉のニュアンスも大きく変わるため、パンフレット制作の初期段階においては、誰に向けて何を伝えたいのかという目的を明確にし、それに応じた文章表現や構成設計を丁寧に検討することが、成果につながる会社案内をつくる上で欠かせないポイントになると言えます。単に情報を並べるだけでなく、「伝わる表現」「伝えたい意図」が両立する、読み手に寄り添った文章を心がけることが、パンフレットの完成度を左右するといっても過言ではありません。

◉3.印象に大きな影響をもたらす印刷・製本

印刷・製本の仕様によってもパンフレット全体の印象は大きく変わります。高級感を演出したい場合は厚手の用紙にPP加工や箔押しを施したり、より軽やかで柔らかな印象を与えたい場合にはファンシーペーパーを用いたりと、目的やブランドに応じた印刷の工夫も重要なポイントです。

8ページ構成の会社案内パンフレットは、企業の「今」を総合的に伝えることのできる表現力の高い媒体です。情報量・デザイン性・構成力のすべてにおいて高い完成度を実現できるため、新規顧客への営業資料としてはもちろん、採用活動や株主・取引先への信頼構築ツールとしても有効です。企業の魅力を多面的に伝えたい企業に、おすすめしたいフォーマットです。

会社案内パンフレットの制作事例

パドルデザインカンパニーがこれまでに手がけた、会社案内パンフレットの制作事例をページ数ごとにご紹介します。企業様の特徴やニーズに合わせ、コンセプト設計からデザイン、取材・ライティング、写真撮影まで一貫して制作を行なっています。完成したパンフレットの魅力を通じて、当社の制作力と提案力が伝わりますと幸いです。

4ページ構成|会社案内 制作事例|株式会社ドッグファィトレーシング

宅配バイクのレンタル事業とロードレース事業を主軸に、オートバイに関する多角的なビジネスを展開する株式会社ドックファイトレーシング。本パンフレットでは、オートバイの持つメカニカルな美しさやスピード感といった魅力を視覚的に表現し、強いインパクトを与えるデザインを目指しました。
キービジュアルには、対照的な2台のロードレースバイクと宅配バイクのモノクロ写真をコラージュ。背景には、立体的な質感を持つ石板テクスチャに、カラフルな水彩のエレメントを重ね合わせ、バイクの存在感を際立たせるとともに、スタイリッシュで重厚な雰囲気を演出しました。
中面の見開きでは、会社の沿革を大きく展開。レースでの成績や新規事業の開始時期を記載することで、事業の成長と将来性を訴求しています。また、各事業の詳細や会社概要といった情報は黒ベタの背景にシンプルなレイアウトで配置。インパクトのあるキービジュアルとのコントラストを意識しつつ、可読性とユーザビリティにも配慮したデザインに仕上げました。

株式会社ドッグファィトレーシング|会社案内パンフレット

4ページ構成|会社案内 制作事例|株式会社エピグノ

単に会社情報や事業内容を紹介するだけのパンフレットではなく、社員一人ひとりが医療業界に対してどのような想いを抱き、それぞれの立場からどのように事業に関わっているのか、その姿勢や想いを正確に、そして丁寧に伝えることを重視しました。
看護師長や理事長といった医療機関のキーパーソンに向けて、社員の人間性や仕事への向き合い方がしっかりと伝わる、信頼感のある会社案内を目指しました。

株式会社エピグノ|会社案内パンフレット

6ページ構成|会社案内 制作事例|東武不動産株式会社

パーキング事業の営業促進を目的としたパンフレットの制作をご依頼いただきました。表紙には街並みの線画を単色で描き、その中に同社が展開する多様なパーキングサービスをプロット。一部に彩色を施すことで、ひと目で事業の全体像が伝わるようデザインしています。
内面では、多くの土地オーナーが抱える顕在化した課題と、その具体的な解決策をわかりやすく提示。サービス導入の検討につながる構成とし、課題解決型の営業ツールとして機能するパンフレットに仕上げました。

東武不動産株式会社|会社案内パンフレット

6ページ構成|会社案内 制作事例|菱倉運輸株式会社

全国の営業所での新規取引時などに活用する営業用パンフレットを制作しました。表紙には、朝陽を背に走行する車両のシルエットを、扉ページには夕陽を背景に走るEV車両の後ろ姿を大胆にレイアウト。同社のスローガンである「運ぶのは、商品だけでなく、お客様の想い。」という言葉が持つ情緒と、運送業に対する真摯な姿勢を視覚的に表現しました。
中面の見開きでは、日本地図を中心に各営業所の情報をバランスよく配置し、視認性と情報伝達性に優れた構成に仕上げています。

菱倉運輸株式会社|会社案内パンフレット

8ページ構成|会社案内 制作事例|株式会社リアークスファインド

不動産商品の企画・設計から販売、アフターサービス、不動産投資に関するサポート・コンサルティング、不動産の売買・賃貸・仲介・保有まで、幅広いサービスを通じて資産価値の向上をサポートする「資産運用のベストパートナー」、株式会社リアークスファインドの会社案内パンフレット制作実績です。
「現状維持でも不満はない。それでもRFに管理を任せる理由があります。」というキャッチコピーのもと、同社が選ばれている理由を、ファクトに基づいた情報と、キャッチーなイラストやアイコンでわかりやすく紹介。つい継続しがちな既存業者による不動産管理に対し、「リプレース(管理変更)」の価値を訴求しました。
デザイン面では、コーポレートカラーを基調に色数を絞り、ホワイトスペースを効果的に活用。可読性を高めながら、すっきりと洗練された印象に仕上げています。

株式会社リアークスファインド|会社案内パンフレット

8ページ構成|会社案内 制作事例|株式会社伊勢豊

建物、土地、そして不動産価値の「再生」を使命とし、地球環境への配慮と経済・社会の発展に貢献する不動産会社、株式会社伊勢豊。創業以来、千葉の地に根ざし、地域の人々とともに「しあわせ」を育んできました。今回制作したのは、そんな伊勢豊の想いや姿勢を伝える会社案内パンフレットです。
同社独自のビジネスモデルや、「人」を大切にする企業風土を多角的に紹介し、読み手に深く共感してもらえる構成を目指しました。デザインは、リニューアル予定のコーポレートサイトとの統一感を図り、シンプルでありながら美しさと信頼感を感じさせる仕上がりとしています。

株式会社伊勢豊|会社案内パンフレット

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことで会社案内パンフレットを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治

東京のブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。