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組織を停滞させる"問題社員"とは?特徴と見極め方を徹底解説
チーム力を奪う“問題社員”の存在
チームの生産性低下や雰囲気悪化を招く「問題社員」の特徴や見極め方を、適性検査の活用法とともに解説します。
組織の生産性を下げる「問題社員」の特徴とは?
チームのパフォーマンスがなかなか安定しない原因は、特定の社員の行動にあるかもしれません。たとえば、集中力にムラがあり、公私の区別がつきにくい社員は、チームの一体感や生産性に悪影響を及ぼすことがあります。本ページでは、組織を停滞させる「問題社員」の特徴とその影響について詳しく解説します。
組織をダメにする人材 3つの特徴

どんなに優秀な社員が揃っていても、特定の「問題行動」を持つ人材がいるだけで、チーム全体のパフォーマンスや雰囲気は大きく損なわれてしまいます。個々の振る舞いが周囲に与える影響は想像以上に大きく、ときに組織の信頼関係や成長スピードにまで悪影響を及ぼします。ここでは、特に注意したい「組織をダメにする人材の3つの特徴」についてご紹介します。該当する行動が見られる場合は、早めの対応やサポートを検討することが重要です。
1.攻撃的な人
自分の意見や考えを強引に押し通そうとする傾向があり、協調性に欠けるタイプの人材です。主体性や行動力はあるものの、その矛先がチームや組織の目標ではなく、自分自身の利益や評価に向いてしまうことが多いのが特徴です。その結果、周囲との摩擦を生みやすく、職場の雰囲気やチームワークに悪影響を及ぼします。ときには他人を攻撃することで優位に立とうとし、組織内に対立や不信感を生むこともあります。
2.虚偽性のある人
発言や態度に一貫性がなく、その場その場で言うことや立ち居振る舞いが変わってしまう人材です。時には自分にとって不都合な事実を隠したり、事実と異なる情報を意図的に伝えることもあります。こうした行動は、徐々に周囲の信頼を損ねる原因となり、チームの中で「この人の言うことは信用できない」といった空気が広がってしまいます。結果として、情報共有や連携が滞り、組織全体の透明性や健全な風土が損なわれる恐れがあります。
3.集中力にムラのある人
日々の業務において感情の起伏が激しく、そのときの気分や私的な状況に左右されがちなタイプの人材です。公私の区別がつきにくく、職場で私情を持ち込んでしまう場面が見受けられます。また、好調なときとそうでないときのパフォーマンスに大きな差が出やすいため、チーム全体の業務の安定性を損ねる要因となります。こうしたムラのある行動は、周囲に不安やストレスを与え、組織全体の士気を低下させることにつながります。
問題社員を見極める3つの適正検査

組織の健全な成長と安定したパフォーマンスを実現するためには、人材の適切な配置が欠かせません。そのためには、社員一人ひとりの性格傾向や行動特性、能力を的確に把握し、組織にフィットする人材かどうかを見極めることが重要です。特に、問題行動の兆候が見られる社員を早期に把握し、適切な対処を行うことで、チームの一体感や生産性を高める効果が期待できます。ここでは、主な適性検査ツールをご紹介します。
1.YGテスト(矢田部ギルフォード性格検査)
社員の性格傾向を把握するための代表的な心理検査です。ストレス耐性、協調性、責任感などの特性を測定し、組織文化に合った人材かどうかを判断する際に活用されます。新規採用時はもちろん、配置転換や昇格時の参考資料としても有効です。
2.MARCO POLO
企業独自の評価基準に基づいて、人材の特性を総合的に評価できる適性検査ツールです。自社の価値観や求める人材像にフィットする社員を見極めることができ、組織の一体感やパフォーマンス向上に貢献します。また、既存社員の適正な配置やチームビルディングにも活用できます。
3.クレペリン検査(内田クレペリン精神作業検査)
作業能力や性格傾向、行動特性を測定できる心理検査です。長時間にわたる単純作業を通じて、集中力・継続力・作業スピード・安定性などを評価します。これにより、業務適性やストレス耐性、チームとの相性などを客観的に判断することが可能です。
適性検査から期待できる3つの効果

組織づくりにおいて重要なのは、単に優秀な人材を採用することではなく、その人材が組織の文化やチームにフィットし、力を発揮できる環境を整えることです。そのためには、社員一人ひとりの特性や適性をしっかりと把握し、最適な配置やマネジメントを行うことが大切です。
だからこそ、適性検査を導入し、採用や配置の精度を高め、組織全体のパフォーマンス向上につなげることが大切です。ここでは、適性検査を活用することで得られる主な3つの効果をご紹介します。
1.組織の一体感を高める
社員一人ひとりの性格や特性を把握し、組織文化やチームの雰囲気に合った人材配置を行うことで、自然と協力し合える関係性が築かれます。その結果、メンバー同士の信頼関係が深まり、組織全体の一体感や連携力が向上します。
2.社員の行動の安定化と生産性向上
適性に合った業務や役割を与えることで、社員は自分の強みを活かして働けるようになります。これにより、行動や成果が安定し、職場全体の生産性も高まります。また、業務へのモチベーションや職場定着率の向上にもつながります。
3.問題社員の早期発見と適切な配置
適性検査を通じて、ストレス耐性や協調性などに問題の兆候が見られる人材を早期に把握することができます。その結果、必要に応じたフォローや適切な配置転換が行え、チームへの悪影響を未然に防ぐことが可能になります。さらに、リスクのある社員に対しても成長を促すサポートが行いやすくなります。
まとめ:組織を停滞させる“問題社員”とは?特徴と見極め方を徹底解説
たとえ1人でも「問題社員」がいることで、チーム全体の生産性や雰囲気に大きな影響を及ぼすことがあります。適性検査を活用して早期に兆候を把握し、適切な配置やマネジメントを行うことで、健全でパフォーマンスの高い組織づくりにつなげていきましょう。
ブランディングチーム
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
東京のブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。